【POG2027-2028】イクイノックス産駒|セレクトセール2026結果

【POG2027-2028】イクイノックス初年度産駒まとめ|注目馬と名牝配合一覧 競馬

かなり気が早いのは承知のうえで、POG2027-2028シーズンの最大の目玉になるはずの「イクイノックス初年度産駒」を今のうちにまとめておきます。対象は2025年生まれの世代で、順調なら2027年夏に2歳デビュー。つまり再来年のドラフトの主役たちです。

名牝との配合が桁違いに多い世代なので、今から名前を押さえておくと、募集や入厩のニュースを追うのがぐっと楽になります。今シーズン(POG2026-2027)の指名候補は注目馬・指名候補馬まとめをどうぞ。

なお、イクイノックスの産駒が走り出すのは2027年からですが、”同じ血”はもう少し早くターフに立ちます。父キタサンブラック・母シャトーブランシュという、イクイノックスとまったく同じ配合の全妹エクアトーレ(シルクホースクラブ所属、美浦・田中博康厩舎)が、この2026〜2027年シーズンに2歳でデビューを迎えるからです。産駒そのものではありませんが、あの配合の血がどう動くのかを占う”予告編”として、今季の注目の一頭になっています。

イクイノックスの種牡馬スタートは歴代級

イクイノックスは現役時代にGⅠ6勝、2023年には世界ランキング1位に輝いた、文字どおり世界の頂点に立った馬です。種牡馬としてのスタートも規格外でした。

初年度(2024年)の種付け料は2,000万円。これはディープインパクトやコントレイルの1,200万円を上回る、日本の新種牡馬として史上最高額です。それでも受付はすぐに埋まり、初年度から200頭を超える繁殖牝馬を集めました。しかも産駒がまだ1頭も走っていないのに、2026年の種付け料は2,500万円へ引き上げられ、キタサンブラックと並ぶ国内最高額になっています。走る前の期待だけでここまで評価が上がった種牡馬は、ちょっと記憶にありません。2025年に生まれた初年度産駒は、血統登録のデータで141頭(牡66頭・牝75頭、2026年7月時点)を確認できます。

この141頭という数がどれくらい規格外かというと、同じ登録データで比べた場合、コントレイルの初年度(130頭)を上回り、キタサンブラックの初年度(83頭)の1.7倍。同じ2025年生まれ同士で比べても、同期の大物新種牡馬タイトルホルダー(98頭)を大きく引き離しています。

数だけでなく、質が異常です。集まった繁殖牝馬にはGⅠ馬がずらりと並び、「歴代でも最高クラスの花嫁候補が揃った初年度」と言っていい顔ぶれになっています。

注目の初年度産駒|名牝との配合

まずは配合相手の名前だけで場が持つ、大物母のラインナップから紹介します。

アーモンドアイの2025(牡)
2025年2月22日生まれ。GⅠ9勝のアーモンドアイとGⅠ6勝のイクイノックス、両親あわせてGⅠ15勝という「夢配合」の牡馬です。すでにシルクホースクラブの2026年度募集馬として発表されており、募集総額は3億円(一口60万円×500口)という、クラブ歴代でも最高級の値付け。預託先も父と同じ美浦・木村哲也厩舎に決まっています。クラブ募集馬なのでPOGの指名対象になる見込みが高く、現時点でPOG2027-2028のドラフト1位候補の筆頭と言っていいでしょう。

クロノジェネシスの2025(牝)
グランプリ3連覇(宝塚記念・有馬記念・宝塚記念)の名牝クロノジェネシスとの間に生まれた牝馬。母の勝負強さと父の完成度、どちらに出ても楽しみです。

ソダシの2025(牝)
白毛のGⅠ3勝馬ソダシの初子となる牝馬。白毛一族×世界一という話題性は抜群で、毛色がどう出るかまで含めて注目を集めそうです。

リスグラシューの2025(牝)
宝塚記念・有馬記念をともに圧勝してグランプリ連覇を果たしたリスグラシューが母。晩年に本格化した母と、早くから超一流だった父の組み合わせです。

ユーバーレーベンの2025(牡)
オークス馬ユーバーレーベンの牡馬。父ゴールドシップ譲りのスタミナ豊富な血統に、イクイノックスのスピードが乗るかたちです。

チェッキーノの2025(牝)
母チェッキーノはフローラS勝ち・オークス2着。2024年にオークスを制した二冠牝馬チェルヴィニアの姉(半姉)にあたる牝馬で、母娘そろってオークスに好走した実績からも走る母系であることは証明済みです。

このほかにも、イクイノックスの種付け相手には次のようなGⅠ・重賞級の名牝が名を連ねています。

  • ストレイトガール(ヴィクトリアマイル連覇+スプリンターズSのGⅠ3勝)
  • ノームコア(ヴィクトリアマイル・香港カップ)
  • レシステンシア(阪神ジュベナイルフィリーズ)
  • サトノレイナス(阪神JF・桜花賞でいずれもソダシの2着に惜敗した実力馬)
  • レーヌミノル(桜花賞)
  • マリアエレーナ(小倉記念)
  • ヤンキーローズ(三冠牝馬リバティアイランドの母)
  • マーゴットディド(英GⅠナンソープS)ほか、ダストアンドダイヤモンズ、ケイティーズハートなど

初年度からこの層の厚さは、近年の新種牡馬では見た記憶がありません。

配合の傾向も少し触れておくと、登録データの集計では母父キングカメハメハが最多の7頭で、以下ダイワメジャー6頭、ロードカナロア5頭、ハーツクライ4頭と続きます。首位のキングカメハメハに3位ロードカナロアを合わせたキングカメハメハ系が12頭と一大勢力になっている一方、ダイワメジャーやハーツクライといったサンデー系も上位に入り、海外種牡馬まで含めて幅広く配されています。特定の配合に偏らせず、いろいろな配合を試している初年度らしい構成です。

セレクトセール2025で初年度産駒が大ブレイク

市場の評価も、期待どおりでした。2025年7月のセレクトセール(当歳セッション)では、イクイノックス初年度産駒23頭が落札され、総額35億6,500万円。1頭あたりの平均は約1億6,000万円と、当歳セッション全体の平均(約7,500万円)の2倍以上に達しました。

最高額はミッドナイトビズーの2025(牡)の5億8,000万円。母ミッドナイトビズーは米GⅠ5勝の実力馬です。ほかにもゴーイングトゥベガスの2025(牡)が4億5,000万円、グローバルビューティの2025(牡)が3億1,000万円、ムーチョアンユージュアルの2025(牡)が2億6,000万円と、高額落札が相次ぎました。

この年の当歳セッションは1億円超えが44頭、総額171億5,400万円といずれも過去最高を更新しており、その記録づくめの主役がイクイノックスだったと言っていいと思います。セール組は馬主・クラブの発表しだいでPOGの対象になってくるので、募集情報はこまめに追っておきたいところです。

POGでどう扱うか|父系データからの仮説

ここまで景気のいい話ばかり並べてきましたが、一つ冷静に付け加えておきます。初年度から高い種付け料がつき、セールで高値を集めた種牡馬でも、いざ産駒が走り出すと評判倒れに終わる例は、競馬の歴史では決して珍しくありません。走る前の評価はあくまで「期待値」であって、実績ではない。ここに並べた数字も、すべては産駒がターフに出てからが本当の答え合わせです。

そのうえで、占う手がかりになりそうなデータは見ておきます。初年度産駒がPOGでどう走るかは正直まだ誰にも分かりませんが、まったくのノーヒントというわけでもありません。

父キタサンブラックの産駒(イクイノックスの半弟妹世代にあたる2023年生まれ)をこのサイトで実データ検証したところ、「夏の2歳戦ではほとんど動かず、勝ち上がりの6割が年明け」「デビュー戦をいきなり勝ったのは1割弱」「本線は芝1600〜2200m」という傾向がはっきり出ました。詳しくはキタサンブラック産駒 注目馬の結果まとめにまとめています。

一方で、イクイノックス自身は2歳8月の新馬戦を6馬身差の圧勝で飾り、11月には東京スポーツ杯2歳Sも制して重賞初制覇(着差は半馬身の接戦)と、キタサンブラック産駒には珍しく早くから超一流でした。産駒が「父系らしい晩成寄り」に出るのか、「イクイノックス自身のような早熟の怪物」に出るのか。ここが読めない以上、再来年のドラフトでは「良血の裏付けは歴代級、ただしデビュー時期は保守的に見積もる」くらいのバランスで臨むのが現実的だと思っています。なお、牡馬クラシックを狙う指名なら対象は牡66頭。名牝の仔には牝馬も多いので、牝馬路線のルールがあるPOGならそちらも厚く拾えます。

デビューまでの年表|POG2027-2028へのロードマップ

初年度産駒がPOGの舞台に立つまでの流れを整理しておきます。

  • 2026年7月13日 … セレクトセール1歳セッションに初年度産駒世代が上場(結果は下記に追記済み)
  • 2026年夏〜秋 … 各クラブの募集発表・落札馬の馬主決定が出揃う
  • 2027年春 … 入厩・ゲート試験などデビュー前情報が流れ始める
  • 2027年6月 … 2歳新馬戦開幕=POG2027-2028シーズン開始
  • 2028年5月 … 日本ダービー(このシーズンのゴール)

つまり、いま名前を覚えておけば、募集・入厩・追い切りとニュースが出るたびに「あの馬か」と繋がるようになります。ドラフトはまだ先ですが、情報戦はもう始まっています。

【追記】セレクトセール2026、1歳セッションの結果

2026年7月13日、北海道のノーザンホースパークで開催されたセレクトセール2026の1歳セッションに、イクイノックス初年度産駒(2025年生まれ)がついに上場されました。結果は、前年の当歳セッションでの高評価をそのまま引き継ぐ内容でした。

上場14頭のうち13頭が成約(1頭は主取り)。うち8頭が1億円を超え、最高額は「ヤングスターの2025」(牡)の4億2,000万円で、(株)ダノックスが落札しました。この馬は、2025年の神戸新聞杯を勝ち菊花賞で2着だったエリキングの半弟にあたります。

主な落札結果は次のとおりです。

母馬名 性別 落札額 購入者
ヤングスターの2025 4億2,000万円 (株)ダノックス
ラブリイユアアイズの2025 2億3,000万円 (株)ダノックス
アスコルティの2025 2億3,000万円 SYレーシング
グリーンバナナズの2025 2億1,000万円 犬塚悠治郎氏
スパイスドパーフェクションの2025 1億9,000万円 (株)ダノックス
アーモニーズエンジェルの2025 1億5,000万円 米原恭淳氏
ベッラガンバの2025 1億1,000万円 (株)コスモ・コスモ
トレジャリングの2025 1億1,000万円 田中成奉氏
ヨカヨカの2025 9,400万円 窪田芳郎氏
ヴァシリカの2025 8,200万円 藤田晋氏
ティファニーズオナーの2025 8,000万円 原村正紀氏
ラブインジエアの2025 5,800万円 金子真人ホールディングス(株)
レディオブキャメロットの2025 2,000万円 今福洋介氏
アドマイヤヒナタの2025 主取り(3,500万円)

上で名前を挙げた名牝(アーモンドアイ・クロノジェネシス・ソダシ・リスグラシュー・ユーバーレーベン・チェッキーノ)の産駒は、今回報じられた落札結果には含まれていませんでした。このうちアーモンドアイの2025については、シルク・ホースクラブの2026年度募集馬(募集総額3億円)としてすでに発表済みで、そもそもセリには出ない馬だと分かっています。残る名牝の産駒がセリを回避したのか、単に報道されていないだけなのかは、現時点では確認できていません。分かりしだい追記します。

なお、1歳セール全体(262頭上場)でも売却総額176億6,000万円・平均価格7,064万4,000円・中間価格5,200万円と、いずれも前年を上回る記録的な結果でした。イクイノックス産駒はそのなかでも突出した存在感を示したかたちです。

参考:2年目産駒(2026年生まれ)も好調

翌7月14日の当歳セッションには、イクイノックスの2年目産駒(2025年に種付け・2026年生まれ)も上場されています。この記事の対象である初年度産駒(2025年生まれ)とは世代が異なりますが、話題になったのが「デアリングタクトの2026」。無敗で牝馬三冠を制したデアリングタクトとの配合で、3億3,000万円でANIMAレーシングが落札しました。世代をまたいでも種牡馬イクイノックスへの評価が衰えていないことがうかがえます。

今後の更新について

そのほかクラブの募集発表、命名・入厩情報が出てくるたびに更新し、POG2027-2028のドラフトシーズンが近づいたら、指名優先度まで踏み込んだ形に育てていく予定です。

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