キタサンブラック産駒は「現役時代の本馬を超えるかもしれない種牡馬」と評価されています。父自身もJRA中央G1を7勝した歴史的名馬でしたが、初年度世代からいきなりイクイノックスを出し、5世代目でクロワデュノールが東京優駿・大阪杯・天皇賞春を制覇。種牡馬としての完成度は、初期世代の段階で既に超一流クラスに達しています。
本記事では中央競馬で走ったキタサンブラック産駒368頭・2890戦の出走データを集計し、距離・コース・馬齢・馬場ごとに「どの条件で本当に走るのか」を整理していきます。「G1血統」「ローカル芝が強い」「短距離は不向き」といった印象を、実際の数字で照合していきましょう。
キタサンブラック産駒の特徴をひと目で
- JRA中央G1 10勝:イクイノックス5+クロワデュノール4+ソールオリエンス1
- 368頭・2890戦・複勝率30.9%:中央リーディング上位水準(平均人気5.9)
- 札幌芝42.2%・函館芝41.1%:洋芝で複勝率40%超の圧倒的成績
- 新潟芝は16.7%で最弱:キレ比べの外回りは消し
- 牡馬複勝率33.7% vs 牝馬27.5%:明確なコルトサイアー
- 芝1900-2000mが最良:574戦・勝率14.1%・複勝率34.5%
- 2-4歳がピーク・5歳以降急落:2歳複勝率36.9%、5歳23.6%
- 障害複勝率47.3%(74戦):母数少だが今までで最高水準
キタサンブラックとは|現役時代の戦績
2012年生まれ、父ブラックタイド(ディープインパクトの全兄)×母シュガーハート(母父サクラバクシンオー)。生まれた時点では「父も兄も大物ではない」「母父が短距離血統」という、世代の主役からは少し離れた位置にいた一頭でした。それが3歳の菊花賞(G1・京都芝3000m)を制してから一気に主役へ。4歳・5歳と現役を続け、最終的にJRA中央G1を7勝。菊花賞・天皇賞春2回・宝塚記念・大阪杯・ジャパンカップ・天皇賞秋・有馬記念と、距離もコースも問わず勝ち切る稀代のオールラウンダーでした。
2016年・2017年と2年連続でJRA年度代表馬。引退レースの有馬記念で先頭でゴールを駆け抜けたシーンは、競馬ファンの記憶に深く残っています。2018年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2019年生まれの初年度世代が2021年デビュー。その世代から早速イクイノックスを送り出したことで、初年度から完全に超一流種牡馬の評価を得ることになりました。
血統背景
| ブラックタイド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
| Lady Rebecca | |||
| Burghclere | Busted | ||
| Highclere | |||
| シュガーハート | サクラバクシンオー | サクラユタカオー | テスコボーイ |
| アンジェリカ | |||
| サクラハゴロモ | ノーザンテースト | ||
| クリアアンバー | |||
| オトメゴコロ | ジャッジアンジェルーチ | Honest Pleasure | |
| Victorian Queen | |||
| テイズリー | Lyphard | ||
| Tizly |
父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、サンデーサイレンス×ウインドインハーヘアという同じ配合から生まれた兄弟。現役時代の戦績はディープには遠く及びませんでしたが、種牡馬としてキタサンブラックという歴史的名馬を出したことで、ようやく日の目を見た形になります。サンデー直仔ということで産駒にもサンデー系のキレ・瞬発力は備わっていますが、ディープ直系よりは持続力寄りに振れているのがポイント。
母シュガーハートの父サクラバクシンオーは、現役時代スプリンターズSを連覇した短距離王。一見「中長距離血統」のキタサンブラック自身とは矛盾するように見えますが、母父サクラバクシンオーが提供しているのはスピードと先行力。これが父系のスタミナと噛み合った結果、「逃げ・先行で押し切る中長距離馬」というキタサンブラックの現役像が生まれました。産駒にもこの「スピード×持続力」の二面性は受け継がれており、特に東京・京都の高速馬場で先行押し切りタイプを多数出しています。
種牡馬入り後の歩み|初年度からG1馬、5年目世代でも継続
2018年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度から大量の繁殖牝馬を集め、2019年生まれの初年度産駒からイクイノックスというJRA中央G1を5勝+海外G1を1勝する歴史的名馬が誕生。日本競馬史上でも屈指の能力を見せ、種牡馬キタサンブラックの評価を初年度で完全に確立させました。
その後もソールオリエンス(2023年皐月賞)、ガイアフォース(重賞勝ち+G1複数2着)、クロワデュノール(2025年東京優駿・ホープフルS、2026年大阪杯・天皇賞春)、ダート交流G1のウィルソンテソーロと、毎年のように主役級の産駒を送り出し続けています。種付頭数は社台SS最上位クラスで推移し、種付料も最高峰の水準。供用5年目に入っても勢いは衰えていません。
実データで見る産駒の傾向
ここからは、中央競馬で走ったキタサンブラック産駒368頭・2890戦の成績を集計した結果を紹介します。印象論で語られがちな「ローカル芝が強い」「短距離は走らない」「ダートはダメ」を、実データで一つずつ照合していきましょう。
① 全体集計|勝率12.4%・複勝率30.9%の超一流水準
中央競馬での全成績
勝率12.4% / 複勝率30.9% / 平均人気5.9
サンプル368頭・2890戦で、勝率12.4%・複勝率30.9%。平均人気5.9という中位人気を背負った中での30.9%は、中央リーディング上位種牡馬の数字。サンプル数も十分で、もはや「将来性」ではなく「実績」で評価できる段階に入っています。馬券では中心級として扱える血統です。
② 主戦場は芝、ダートも崩れず、障害は驚異の数字
| 馬場 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 芝 | 2064 | 12.5% | 31.7% |
| ダート | 752 | 10.9% | 27.0% |
| 障害 | 74 | 24.3% | 47.3% |
芝の勝率12.5%・複勝率31.7%が主戦場で、これは中央リーディング上位水準。ダートも勝率10.9%・複勝率27.0%とまったく崩れておらず、「芝専門血統」というよりは「芝もダートも走るオールラウンド型」に位置づけられます。父キタサンブラック自身は芝のみでG1を勝った馬でしたが、母父サクラバクシンオーのスピードとパワーがダートでも通用する形で出ている印象です。
注目は障害の勝率24.3%・複勝率47.3%。サンプル74戦と母数は少ないものの、複勝率47.3%は今までこのサイトで集計してきた種牡馬の中でも最高水準の数字。父譲りのスタミナとパワーが、長距離障害のタフな条件で活きている形です。サンプルが少ないので過信は禁物ですが、障害戦線でキタサンブラック産駒を見かけたら馬券では押さえておきたい血統です。
③ 性別|牡馬14.8% vs 牝馬9.9%、明確に牡馬優勢
| 性別 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 牡馬 | 1464 | 14.8% | 33.7% |
| 牝馬 | 1398 | 9.9% | 27.5% |
牡馬の勝率14.8%に対し牝馬は9.9%と、5ポイント近い差。代表産駒もイクイノックス・クロワデュノール・ソールオリエンス・ガイアフォース・ウィルソンテソーロと牡馬が中心で、牝馬でG1級まで上り詰めたのはラヴェル(エリザベス女王杯G1 2着)程度。父キタサンブラックも、パワーと持続力を強みにした力勝負タイプの血統のため、馬体の出来や筋肉量で勝る牡馬の方が能力を発揮しやすい構造です。馬券では「同じ条件・同じ人気なら牡馬を上に取る」が基本姿勢になります。
④ 馬齢別芝|2-3歳から走り、4歳まで持続。5歳以降は急落
| 馬齢 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 2歳 | 450 | 13.6% | 36.9% |
| 3歳 | 1002 | 13.3% | 31.0% |
| 4歳 | 360 | 12.2% | 32.2% |
| 5歳 | 191 | 8.9% | 23.6% |
| 6歳以上 | 61 | 6.6% | 26.2% |
2歳から芝勝率13.6%・複勝率36.9%という高水準で、新馬・未勝利からきっちり結果を出すタイプ。「中長距離血統だから2歳は走らない」という印象とは違って、2歳から3歳・4歳までほぼ同水準の数字を維持します。イクイノックスは2歳・3歳から実力を出し、クロワデュノールも2歳・3歳でホープフルSと東京優駿を勝つなど、早熟性も兼ね備えています。
一方で5歳以降は勝率8.9%、6歳以上は6.6%まで急落。父キタサンブラック自身は5歳まで現役を続けて結果を出したタイプでしたが、産駒のピークは2-4歳で、5歳以降に重賞戦線で人気を背負った時は割引対象になります。「2-4歳の現役世代」をメインに馬券を組み立て、「5歳以降のベテラン人気馬」は深追いしないのが基本です。
⑤ 距離別|芝1900-2000mが最良ゾーン、ダ1500-1700mも好走
| 区分 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 芝〜1200m | 222 | 9.9% | 31.1% |
| 芝1300-1400m | 167 | 12.6% | 29.3% |
| 芝1500-1600m | 383 | 11.2% | 30.0% |
| 芝1700-1800m | 448 | 13.2% | 30.8% |
| 芝1900-2000m | 574 | 14.1% | 34.5% |
| 芝2100-2400m | 214 | 12.1% | 30.8% |
| 芝2500m以上 | 56 | 12.5% | 33.9% |
| ダ〜1200m | 82 | 8.5% | 18.3% |
| ダ1300-1400m | 113 | 7.1% | 16.8% |
| ダ1500-1700m | 163 | 12.9% | 31.3% |
| ダ1800-1900m | 337 | 11.6% | 30.6% |
| ダ2000m以上 | 57 | 12.3% | 26.3% |
芝の最良ゾーンは1900-2000m(574戦・勝率14.1%・複勝率34.5%)。父キタサンブラックの主戦場が芝2000-2500mだったことを考えると順当な傾向で、サンプル574戦という十分な母数で勝率14%超を出している点が信頼できます。皐月賞・天皇賞秋・宝塚記念・大阪杯といった芝2000mのG1で活躍する産駒が多いのもこのゾーンの強さを裏付けています。
意外なのが芝〜1200mの複勝率31.1%。サンプル222戦と十分な母数で、勝率は9.9%とやや落ちますが3着以内には平均的に絡んでくる数字。母父サクラバクシンオーのスピードが効いている部分で、「中長距離血統だからスプリント戦は走らない」という印象とはやや異なる結果です。ただし勝ち切るには中距離以上の方が向いており、短距離は3連系の押さえで考えるべき条件です。
ダートでは1500-1700m(163戦・勝率12.9%・複勝率31.3%)が最良で、ダ1800-1900mも11.6%/30.6%と続きます。ウィルソンテソーロのような交流ダート重賞勝ち馬を出す素地もここに表れており、「ダート短中距離」が馬券面の狙い目です。逆にダ〜1400mは勝率7-8%台と落ちるので、短いダート戦は割引します。
⑥ 競馬場別芝|札幌芝42.2%・函館芝41.1%で洋芝が圧倒、新潟芝は最弱
| 競馬場 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 札幌芝 | 90 | 14.4% | 42.2% |
| 函館芝 | 73 | 13.7% | 41.1% |
| 京都芝 | 314 | 13.1% | 37.6% |
| 東京芝 | 351 | 16.8% | 33.6% |
| 中京芝 | 247 | 8.9% | 32.4% |
| 中山芝 | 255 | 15.7% | 31.0% |
| 阪神芝 | 290 | 10.7% | 30.7% |
| 福島芝 | 105 | 9.5% | 27.6% |
| 小倉芝 | 183 | 12.0% | 25.7% |
| 新潟芝 | 156 | 7.1% | 16.7% |
競馬場別で最も特徴的なのが札幌芝・函館芝の複勝率40%超。札幌芝は90戦・複勝率42.2%、函館芝は73戦・複勝率41.1%と、洋芝の力勝負がキタサンブラック産駒のパワーと持続力にハマっています。サンプル数も十分で再現性が高く、夏のローカル開催でキタサンブラック産駒を見かけたら積極的に拾いたいゾーンです。
東京芝は勝率16.8%でトップ。直線の長い高速馬場で、産駒の先行力+持続力が活きるコース。イクイノックスが天皇賞秋を連覇し、クロワデュノールが東京優駿を勝ったように、東京芝の主要G1で結果を出しています。京都芝も勝率13.1%・複勝率37.6%と高水準で、京都改修後の高速馬場とも相性が良好です。
逆に新潟芝は勝率7.1%・複勝率16.7%と明確に最弱。サンプル156戦という十分な母数での16.7%は、ハッキリと「割引してよい条件」と言える数字です。直線が長くスローからの上がり比べになる新潟外回りは、産駒の先行・持続力ではなく純粋なキレ比べになるため向きません。「キレ味勝負」になる新潟外回りでは評価を下げるのが基本です。
集計の前提
本記事の集計対象は、中央競馬で1走以上したキタサンブラック産駒368頭の全レース(2890戦)です。地方競馬の出走は含まれていません。たとえば代表産駒のウィルソンテソーロは中央+地方交流戦の双方で活躍していますが、本集計では中央でのレースのみをカウントしています。確定着順のないレース(取消・出走中)は除外しています。データは2026年5月時点のスナップショットです。
成長型の特徴|2-4歳がピーク、5歳で急落
馬齢別データ(2歳13.6% / 3歳13.3% / 4歳12.2% / 5歳8.9% / 6歳6.6%)が示すとおり、キタサンブラック産駒の成長カーブは2歳から完成度が高く、4歳までほぼ同水準を維持。5歳で急落という早熟+短ピーク型です。父キタサンブラック自身は5歳の天皇賞秋・有馬記念まで現役を続けて結果を出したタイプでしたが、産駒は早熟傾向が強く出ています。
イクイノックスが3歳秋から4歳までの短期間で頂点を極めて引退、クロワデュノールも3歳東京優駿・4歳大阪杯と短期間で頂点に駆け上がっているのが象徴的。馬券では「3-4歳のクラシック・古馬G1戦線が本場」と認識し、「5歳以降の人気を背負ったベテラン」は深追いしないのが基本です。逆に2歳新馬・未勝利でキタサンブラック産駒を見つけたら、早い段階から能力を発揮するケースが多いので積極的に評価できます。
馬券での狙いどころ・避けたい条件
札幌芝・函館芝の洋芝ローカル
札幌芝 複勝率42.2% / 函館芝 複勝率41.1%
サンプル90戦・73戦という十分な母数で複勝率40%超を出す圧倒的好走ゾーン。洋芝の力勝負がキタサンブラック産駒のパワーと持続力にハマる。夏のローカル開催では人気の有無を問わず押さえたい条件。
東京芝の主要G1ゾーン
東京芝 勝率16.8% / 351戦サンプル
直線の長い高速馬場で先行押し切り+持続力が活きる主戦場。イクイノックスの天皇賞秋連覇、クロワデュノールの東京優駿勝ちなど主要G1で結果。東京開催の主要レースでは中心級。
芝1900-2000mの中距離
勝率14.1% / 複勝率34.5% / 574戦
父キタサンブラックの主戦場と一致する最良ゾーン。サンプル574戦という十分な母数で勝率14%超は信頼できる。皐月賞・天皇賞秋・大阪杯・宝塚記念といった主要中距離G1での実績が産駒にも継承されている。
2-4歳の現役世代
2歳 勝率13.6% / 3歳 13.3% / 4歳 12.2%
2歳から4歳までほぼ同水準で安定。新馬・未勝利から重賞・G1まで世代をまたいで結果を出す。馬齢を理由に割り引く必要はなく、現役世代なら標準的に評価できる。
牡馬の中距離戦線
牡馬 勝率14.8% / 複勝率33.7%
同じ条件・同じ人気なら牡馬を上に取る。代表産駒もイクイノックス・クロワデュノール・ソールオリエンス・ガイアフォース・ウィルソンテソーロと牡馬が中心。
ダート1500-1700mの中距離
勝率12.9% / 複勝率31.3%
「芝専門」のイメージとは違ってダート中距離も普通に走る。ウィルソンテソーロの交流ダート重賞勝ちもこの傾向に紐づく。ダート短中距離での人気薄は配当面の妙味も大きい。
芝〜1200mの短距離
勝率9.9% / 複勝率31.1%
複勝率は31.1%と悪くないが勝率9.9%と勝ち切り力は落ちる。母父サクラバクシンオーのスピードで3着以内には絡むが、頭で買うよりは3連系の押さえで考えたいゾーン。
新潟芝外回り
勝率7.1% / 複勝率16.7%(156戦)
サンプル156戦という十分な母数で複勝率16.7%は明確に「割引してよい条件」。直線が長くスローからの上がり比べになる新潟外回りは、産駒の先行・持続力タイプには向かない。
5歳以降のベテラン人気馬
5歳 勝率8.9% / 6歳以上 6.6%
2-4歳のピークを過ぎると一気に落ちる。長く現役を続けても5歳以降で人気を背負った時は深追いしない。早熟+短ピーク型と割り切る。
代表産駒
イクイノックス|歴代最強級の称号を得たJRA中央G1 5勝馬
イクイノックス
牡 鹿毛
母:シャトーブランシュ
母父:キングヘイロー
調教師:木村哲也
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム
主な戦績:2022年皐月賞2着・東京優駿2着→天皇賞秋(G1・東京芝2000m)1着→有馬記念(G1・中山芝2500m)1着。2023年ドバイシーマクラシック(海外G1)1着→宝塚記念(G1・阪神芝2200m)1着→天皇賞秋(G1・東京芝2000m)連覇→ジャパンカップ(G1・東京芝2400m)1着。JRA中央G1 5勝+海外G1 1勝。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。日本競馬史上屈指の名馬。
戦績内訳:10戦8勝(8-2-0-0)
クロワデュノール|現役エース、JRA中央G1 4勝の本格派
クロワデュノール
牡 鹿毛
母:ライジングクロス
母父:Kingmambo
調教師:斉藤崇史
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
主な戦績:2024年東京スポーツ杯2歳ステークス(G2・東京芝1800m)1着→ホープフルステークス(G1・中山芝2000m)1着。2025年皐月賞2着→東京優駿(G1・東京芝2400m)1着→凱旋門賞14着→ジャパンカップ4着。2026年大阪杯(G1・阪神芝2000m)1着→天皇賞春(G1・京都芝3200m)1着。JRA中央G1 4勝の現役エース。
戦績内訳:10戦7勝(7-1-0-2)
ソールオリエンス|2023年皐月賞勝ちのクラシックホース
ソールオリエンス
牡 青鹿毛
母:スキア
母父:Motivator
調教師:手塚貴久
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
主な戦績:2023年京成杯(G3・中山芝2000m)1着→皐月賞(G1・中山芝2000m)1着→東京優駿2着→菊花賞3着。2024年宝塚記念(G1)2着。クラシックを勝った後、古馬戦線では勝ち切れない時期が続く。JRA中央G1 1勝。
戦績内訳:16戦3勝(3-3-1-9)
ガイアフォース|芝・ダート両方で活躍する万能型
ガイアフォース
牡 鹿毛
母:ナターレ
母父:クロフネ
調教師:杉山晴紀
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
主な戦績:2022年セントライト記念(G2・中山芝2200m)1着。2024年フェブラリーステークス(G1・東京ダ1600m)2着。2025年安田記念(G1・東京芝1600m)2着、マイルチャンピオンシップ(G1・京都芝1600m)2着、富士ステークス(G2・東京芝1600m)1着。芝・ダート両方の重賞戦線で活躍する万能型。
戦績内訳:20戦4勝(4-6-0-10)
ウィルソンテソーロ|ダート交流G1の代表格
ウィルソンテソーロ
牡 鹿毛
母:エリンバード
母父:フジキセキ
調教師:高柳大輔
馬主:千田幸信
生産者:千葉飯田牧場
主な戦績:2023年かきつばた記念(Jpn3・名古屋ダ1500m)・マーキュリーカップ(Jpn3・盛岡ダ2000m)・白山大賞典(Jpn3・金沢ダ2100m)の3勝、チャンピオンズカップ(G1・中京ダ1800m)2着、東京大賞典(Jpn1・大井ダ2000m)2着。2024年JBCクラシック(Jpn1・佐賀ダ2100m)1着。2025年マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1・盛岡ダ1600m)1着。地方交流G1(Jpn1)2勝のダート交流の代表格。
戦績内訳:28戦9勝(9-8-0-11)
ラヴェル|牝馬代表の重賞勝ち+G1 2着馬
ラヴェル
牝 鹿毛
母:ヴィルジニア
母父:ハービンジャー
調教師:矢作芳人
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム
主な戦績:2022年アルテミスステークス(G3・東京芝1600m)1着、2024年エリザベス女王杯(G1・京都芝2200m)2着、チャレンジカップ(G3・阪神芝2000m)1着。牡馬中心の代表産駒群の中で、牝馬として唯一G1で連対した存在。
戦績内訳:17戦3勝(3-1-0-13)
2024-2026年の中央G1-G3好走馬(3着以内)
| 日付 | レース | 格 | 馬名 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/05/03 | 天皇賞春 | G1 | クロワデュノール | 1着 |
| 2026/05/03 | 天皇賞春 | G1 | ヴェルテンベルク | 2着 |
| 2026/04/05 | 大阪杯 | G1 | クロワデュノール | 1着 |
| 2026/03/22 | 阪神大賞典 | G2 | ダノンシーマ | 3着 |
| 2026/03/08 | 弥生賞 | G2 | バステール | 1着 |
| 2026/02/22 | フェブラリーS | G1 | ウィルソンテソーロ | 2着 |
| 2026/02/15 | 京都記念 | G2 | エコロディノス | 3着 |
| 2026/01/11 | フェアリーS | G3 | ブラックチャリス | 1着 |
| 2025/12/07 | チャンピオンズC | G1 | ウィルソンテソーロ | 2着 |
| 2025/11/23 | マイルCS | G1 | ガイアフォース | 2着 |
| 2025/10/18 | 富士S | G2 | ガイアフォース | 1着 |
| 2025/06/08 | 安田記念 | G1 | ガイアフォース | 2着 |
| 2025/06/01 | 東京優駿 | G1 | クロワデュノール | 1着 |
| 2025/04/20 | 皐月賞 | G1 | クロワデュノール | 2着 |
| 2025/03/16 | スプリングS | G2 | ピコチャンブラック | 1着 |
| 2024/12/28 | ホープフルS | G1 | クロワデュノール | 1着 |
総評
キタサンブラック産駒は勝率12.4%・複勝率30.9%・JRA中央G1 10勝(イクイノックス5+クロワデュノール4+ソールオリエンス1)の超一流種牡馬。初年度世代からイクイノックスを送り出し、5年目世代でクロワデュノールが大阪杯・天皇賞春を制するなど、世代を問わず主役級の産駒を継続的に輩出しています。サンプル368頭・2890戦という十分な母数で勝率12%超は、中央リーディング上位の実績です。
実データから見えるのは、「ローカル芝が圧倒的に強い」「東京芝の主要G1も主戦場」「ダートも崩れない万能型」という三本柱。札幌芝42.2%・函館芝41.1%という洋芝の複勝率は群を抜いており、夏のローカル開催では中心級。東京芝勝率16.8%・芝1900-2000m勝率14.1%という主要G1ゾーンの強さも、イクイノックス・クロワデュノールの実績に裏付けられています。ダートも勝率10.9%・複勝率27.0%とまったく崩れず、ウィルソンテソーロのような交流G1馬まで出している点はサクラバクシンオー血脈の効果と言えます。
馬齢では2-4歳がピークで、特に2歳から完成度が高いタイプ。5歳以降の人気を背負った産駒は深追いしないのが基本。性別では牡馬14.8% vs 牝馬9.9%と明確に牡馬優勢で、力勝負タイプの産駒像が出ています。
馬券での基本姿勢は「札幌・函館・東京・京都の芝中距離で人気の有無を問わず中心級/芝1900-2000m・芝1700-1800mの主要中距離は素直に評価/ダート中距離も普通に走る/2-4歳の現役世代を中心に/新潟芝外回りと5歳以降のベテランは割引」。「初年度から超一流、世代を跨いでも継続中の現役超一流種牡馬」として、馬柱でキタサンブラックの文字を見つけたら無条件で評価を一段上げて良い血統です。


