モーリス。2015年・2016年JRA賞最優秀短距離馬に2年連続選出(2016年は最優秀古牡馬・年度代表馬も獲得)された名マイラーで、安田記念・マイルCS・天皇賞秋・チャンピオンズマイル2回・香港マイル・香港カップと芝マイル〜中距離G1を国内外で7勝した名馬です。引退翌2017年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、供用から9年目を迎えた2026年5月時点、産駒は2021年ピクシーナイトのスプリンターズS(G1)勝ち、2022年ジェラルディーナのエリザベス女王杯(G1)勝ち、2023年ジャックドールの大阪杯(G1)勝ち、2024年アドマイヤズームの朝日杯FS(G1)勝ちと、芝マイル〜中距離を中心にJRA中央G1馬を4頭輩出しています。
2026年5月時点でJRA中央に出走した産駒は631頭・5223戦。勝率9.4%・複勝率24.8%・平均人気6.7。新興種牡馬の中でもサンプル規模・水準ともに最上位クラスで、芝マイル〜中距離・牡馬戦線・東京芝の主軸種牡馬として地位を確立しています。
本稿では631頭・5223戦の実データを軸に、産駒の主戦場と最新の活躍を整理します。
- モーリス産駒の特徴をひと目で
- 現役時代――芝マイル王・国内外G1 7勝
- 血統背景――父スクリーンヒーロー×米国スピード血統の融合
- 種牡馬入り後――芝マイル〜中距離G1を多角的に制覇
- 実データで見る①:全体成績と馬場別
- 実データで見る②:性別別(芝)――牡馬が圧倒的に強い
- 実データで見る③:距離別――芝1500-1800mが本領
- 実データで見る④:競馬場別――東京芝が圧倒的
- 実データで見る⑤:馬齢別――2歳でピーク・5歳以降急落
- 実データで見る⑥:JRA中央重賞・主な実績(2024-2026年)
- 集計の前提
- 成長型と適性のまとめ
- 馬券狙い目――条件別のスタンス
- 代表産駒紹介
- 総評――芝マイル〜中距離G1を量産する万能サイアー
モーリス産駒の特徴をひと目で
- JRA中央G1 4勝:スプリンターズS・エリザベス女王杯・大阪杯・朝日杯FS
- 芝特化型:芝3643戦・複勝率26.0%、ダ1525戦・複勝率21.9%
- 2歳で抜群の早熟性:2歳複勝率34.0%でピーク、新興種牡馬全体でもトップクラスの2歳成績
- 5歳以降急落:3歳26.0%・4歳25.1%で安定、5歳18.3%・6歳以上13.9%で明確に下降
- 牡馬>牝馬:牡馬複勝率30.0% vs 牝馬21.6%、明確なコルトサイアー
- 東京芝が最強:598戦・勝率11.7%・複勝率31.4%
- 福島芝・小倉芝は弱め:複勝率19-23%でローカル小回り苦戦
- 距離は芝1500-1800mが核:芝1500-1600m複勝率29.0%、1700-1800m複勝率28.7%
現役時代――芝マイル王・国内外G1 7勝
モーリスは2011年生まれ、4歳春に頭角を現すと2015年安田記念・マイルCS・香港マイル・チャンピオンズマイル、2016年チャンピオンズマイル(2連覇)・天皇賞秋・香港カップとG1を計7勝(国内3勝・海外4勝)。2015年・2016年と2年連続JRA賞最優秀短距離馬を獲得、2016年は年度代表馬・最優秀古牡馬にも選出された名マイラーです。マイルから2000mまでの中距離をスピードの持続力で押し切る競馬を持ち味とし、海外G1勝ち4回は日本馬としても屈指の実績です。
血統背景――父スクリーンヒーロー×米国スピード血統の融合
| スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk | Roberto |
| Gris Vitesse | |||
| Ameriflora | Danzig | ||
| Graceful Touch | |||
| ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | |||
| ダイナアクトレス | ノーザンテースト | ||
| モデルスポート | |||
| メジロフランシス | カーネギー | Sadler’s Wells | Northern Dancer |
| Fairy Bridge | |||
| Detroit | Riverman | ||
| Derna | |||
| メジロモントレー | モガミ | Lyphard | |
| Nobile Donna | |||
| メジロクインシー | ノーザンテースト | ||
| メジロクイーン |
父スクリーンヒーロー(2008年ジャパンカップG1勝ち、グラスワンダー×サンデーサイレンス系)×母メジロフランシス(Sadler’s Wells系のカーネギー×ノーザンテースト系)という、サンデー系を母父に持つロバート系×欧州型の重厚な配合。父系にサンデーサイレンスを含まないため、サンデー系牝馬(ディープインパクト・ハーツクライ・キングカメハメハ・ステイゴールド等)と幅広く配合可能。実際の代表産駒もディープインパクト牝馬(ジェラルディーナ)、Unbridled’s Song系(ジャックドール)、キングヘイロー(ピクシーナイト)、ハーツクライ(アドマイヤズーム)と多彩な母父構成からG1馬が誕生しています。
種牡馬入り後――芝マイル〜中距離G1を多角的に制覇
モーリスは現役引退後、社台スタリオンステーションで種牡馬としてのキャリアをスタート。初年度から100頭超の繁殖牝馬を集め、初年度世代(2018年生まれ)のピクシーナイトが2021年スプリンターズS(G1)を制覇でJRA中央G1初制覇。同じ初年度世代のジャックドールが2022年金鯱賞・札幌記念→2023年大阪杯(G1)勝ち、ジェラルディーナが2022年オールカマー→エリザベス女王杯(G1)勝ちと短距離・中長距離・牝馬中距離の3つのG1を初年度世代だけで制覇。2024年には第5世代(2022年生まれ)のアドマイヤズームが朝日杯FS(G1)を制覇、続く2026年4月のマイラーズC(G2)でG2勝ち。芝マイル〜中距離G1の主力種牡馬として地位を確立しています。
実データで見る①:全体成績と馬場別
JRA中央デビューから2026年5月までの集計です。
| 項目 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 5223戦 | 9.4% | 24.8% | 6.7 |
| 芝 | 3643戦 | 9.9% | 26.0% | − |
| ダート | 1525戦 | 8.1% | 21.9% | − |
| 障害 | 55戦 | 10.9% | 23.6% | − |
出走の約70%が芝、29%がダート。芝3643戦・複勝率26.0%がメインで、新興種牡馬の中ではトップクラスの水準。ダート1525戦・複勝率21.9%も健闘し、芝に偏重しすぎない万能型でもあります。
実データで見る②:性別別(芝)――牡馬が圧倒的に強い
| 性別 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 牡馬 | 1879戦 | 11.6% | 30.0% |
| 牝馬 | 1642戦 | 7.9% | 21.6% |
| セン馬 | 122戦 | 9.8% | 23.0% |
性別差は牡馬複勝率30.0% vs 牝馬21.6%で8.4ポイント差と大きく、ルーラーシップ以上のコルトサイアー(牡馬に強い種牡馬)。ジャックドール・ピクシーナイト・アドマイヤズーム・ノースブリッジといったG1〜G2勝ち馬の大半が牡馬で、牝馬代表のジェラルディーナがエリ女王杯G1勝ちで気を吐いていますが、確率的には牡馬重視のスタンスが基本です。
実データで見る③:距離別――芝1500-1800mが本領
| 距離区分 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 芝〜1200m | 687戦 | 8.6% | 21.3% |
| 芝1300-1400m | 480戦 | 10.4% | 25.6% |
| 芝1500-1600m | 982戦 | 10.0% | 29.0% |
| 芝1700-1800m | 684戦 | 10.5% | 28.7% |
| 芝1900-2000m | 590戦 | 10.5% | 25.8% |
| 芝2100-2400m | 168戦 | 10.1% | 21.4% |
| 芝2500m以上 | 52戦 | 3.8% | 15.4% |
| ダ1800-1900m | 407戦 | 8.6% | 25.6% |
芝の出走最多ゾーンは芝1500-1600m(982戦・複勝率29.0%)、続いて芝1700-1800m(684戦・複勝率28.7%)。両ゾーンで複勝率28-29%を維持しており、産駒の最強ゾーンです。芝1300-1400m(480戦・複勝率25.6%)、芝1900-2000m(590戦・複勝率25.8%)も水準以上で、芝1400-2000mが安定圏。一方、芝2500m以上(52戦・勝率3.8%・複勝率15.4%)はサンプル少ながら明確に弱く、長距離戦は産駒の適性外です。ダート1800-1900mも407戦・複勝率25.6%と健闘します。
実データで見る④:競馬場別――東京芝が圧倒的
| 競馬場 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 東京芝 | 598戦 | 11.7% | 31.4% |
| 京都芝 | 363戦 | 9.6% | 27.5% |
| 札幌芝 | 213戦 | 8.5% | 26.8% |
| 阪神芝 | 485戦 | 9.7% | 25.8% |
| 中山芝 | 476戦 | 10.1% | 25.6% |
| 中京芝 | 424戦 | 9.2% | 25.2% |
| 函館芝 | 158戦 | 12.0% | 24.7% |
| 小倉芝 | 347戦 | 8.9% | 23.6% |
| 新潟芝 | 357戦 | 10.1% | 23.2% |
| 福島芝 | 222戦 | 7.7% | 19.4% |
最強は東京芝(598戦・勝率11.7%・複勝率31.4%)で、産駒の主戦場。続いて京都芝(363戦・複勝率27.5%)、札幌芝(213戦・複勝率26.8%)、阪神芝(485戦・複勝率25.8%)、中山芝(476戦・複勝率25.6%)と、JRA中央場・洋芝場で複勝率25-31%。函館芝も勝率12.0%(最高)と健闘します。
一方、福島芝(222戦・複勝率19.4%)は明確に弱く、新潟芝(357戦・複勝率23.2%)も他のローカル芝に比べて効率落ち。元記事の「直線が長く末脚を生かしやすい東京・新潟で好走」のうち東京は事実ですが、新潟は中庸で要注意ポイントです。
実データで見る⑤:馬齢別――2歳でピーク・5歳以降急落
| 馬齢 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 2歳 | 718戦 | 14.2% | 34.0% |
| 3歳 | 1607戦 | 9.0% | 26.0% |
| 4歳 | 728戦 | 11.0% | 25.1% |
| 5歳 | 432戦 | 5.8% | 18.3% |
| 6歳以上 | 158戦 | 5.7% | 13.9% |
2歳の勝率14.2%・複勝率34.0%は新興種牡馬全体でもトップクラスの2歳成績で、アドマイヤズーム(朝日杯FS G1)・シュトラウス(東スポ杯2歳S G2)・アルテヴェローチェ(サウジRC G3)といった2歳重賞勝ち馬を継続的に輩出。3歳26.0%・4歳25.1%と若駒期に安定走、ジャックドール・ジェラルディーナの古馬G1勝ちもこの数字を裏付けます。一方、5歳で複勝率18.3%、6歳以上で13.9%と中高齢で急落するのは要注意。産駒は2-4歳で勝負どころが終わるパターンが多くなっています。
実データで見る⑥:JRA中央重賞・主な実績(2024-2026年)
| 日付 | レース | 格 | 馬名 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/04/26 | 読売マイラーズカップ | G2 | アドマイヤズーム | 1着 |
| 2026/02/10 | きさらぎ賞 | G3 | ゾロアストロ | 1着 |
| 2025/11/24 | 東京スポーツ杯2歳ステークス | G2 | ゾロアストロ | 2着 |
| 2025/04/12 | ニュージーランドトロフィー | G2 | アドマイヤズーム | 2着 |
| 2025/03/30 | マーチステークス | G3 | マテンロウスカイ | 2着 |
| 2025/01/13 | シンザン記念 | G3 | アルテヴェローチェ | 2着 |
| 2025/01/05 | 中山金杯 | G3 | アルナシーム | 1着 |
| 2024/12/15 | 朝日杯フューチュリティステークス | G1 | アドマイヤズーム | 1着 |
| 2024/10/26 | スワンステークス | G2 | ダノンマッキンリー | 1着 |
| 2024/10/05 | サウジアラビアロイヤルカップ | G3 | アルテヴェローチェ | 1着 |
| 2024/08/18 | 札幌記念 | G2 | ノースブリッジ | 1着 |
| 2024/07/21 | 中京記念 | G3 | アルナシーム | 1着 |
| 2024/03/16 | ファルコンステークス | G3 | ダノンマッキンリー | 1着 |
| 2024/02/25 | 中山記念 | G2 | マテンロウスカイ | 1着 |
2024-2026年だけでJRA中央G1 1勝(朝日杯FS)、JRA中央G2 4勝(中山記念・札幌記念・スワンS・マイラーズC)、G3 5勝(ファルコンS・中京記念・サウジアラビアRC・中山金杯・きさらぎ賞)と、芝マイル〜中距離G1〜G3戦線で重賞勝ちを継続的に量産しています。
集計の前提
本記事の数値は、JRA中央競馬(10場のみ)の公式記録をもとに集計しています。地方競馬・地方主催の交流戦の出走は集計から除外しています。距離区分はJRA中央で実際に施行される距離をベースにバケットを分けています。
成長型と適性のまとめ
モーリス産駒の典型的なシルエットはこうなります。
- 主戦場は芝、出走の70%が芝。ダートも複勝率21.9%で健闘
- 芝1500-1800mが核(複勝率28-29%)、芝1300-2000m全帯で複勝率25%以上
- 芝2500m以上は弱い(複勝率15.4%)、長距離は適性外
- 2歳から強い(複勝率34.0%)、4歳ピーク後5歳で急落
- 牡馬複勝率30.0% > 牝馬21.6%、明確なコルトサイアー
- 東京芝(複勝率31.4%)が最強、京都・札幌・阪神・中山も25-28%
- 福島芝・新潟芝・小倉芝は他のローカル芝に比べて効率落ち
「父スクリーンヒーロー×母父系の万能型」というイメージそのままで、産駒は芝1500-1800m+牡馬+2-4歳の早熟タイプがコア。馬券的には「東京芝・芝マイル〜中距離・牡馬・2-4歳=買い、芝2500m以上・福島芝・5歳以降=消し」が基本です。
馬券狙い目――条件別のスタンス
東京芝:598戦・勝率11.7%・複勝率31.4%、全競馬場でトップ。
芝1500-1600m:982戦・複勝率29.0%、出走最多のコアゾーン。
芝1700-1800m:684戦・複勝率28.7%、産駒の主戦場。
2歳の重賞・新馬・OP:718戦・勝率14.2%・複勝率34.0%、産駒のピーク年齢。
牡馬の重賞戦線:複勝率30.0%、明確な牡馬優位。
函館芝・札幌芝:複勝率24.7%・26.8%、洋芝適性も高い。
京都芝・阪神芝・中山芝・中京芝:複勝率25-28%、JRA主要芝コースで安定。
芝1300-1400m:480戦・複勝率25.6%、マイル前後も対応。
芝1900-2000m:590戦・複勝率25.8%、中距離の上限まで対応。
ダ1800-1900m:407戦・複勝率25.6%、ダート中距離も狙える。
3-4歳の重賞:複勝率25-26%、クラシック路線・古馬中距離が勝負どころ。
母父サンデー系・米国型との配合:ジェラルディーナ(母父ディープ)・ジャックドール(母父Unbridled’s Song)の活躍実績あり。
新潟芝:357戦・複勝率23.2%、ローカル芝の中で効率落ち。
小倉芝:347戦・複勝率23.6%、新潟と同様の傾向。
芝〜1200m:687戦・複勝率21.3%、短距離は意外と弱め。
牝馬の重賞戦線:複勝率21.6%、ジェラルディーナ級以外は人気の取捨が難しい。
福島芝:222戦・勝率7.7%・複勝率19.4%、ローカル芝で最弱。
芝2500m以上:52戦・勝率3.8%・複勝率15.4%、長距離戦は適性外。
5歳以降:5歳18.3%・6歳以上13.9%、産駒は若駒期で勝負終了。
中山ダ:192戦・複勝率15.6%、ダートでは最弱コース。
代表産駒紹介
ジャックドール(牡/鹿毛)
2023年大阪杯(G1)勝ちの現役古馬中距離馬。母父Unbridled’s Song。2021年4月の阪神芝2000m新馬戦1着でデビュー、プリンシパルS(L)5着の後、1勝C・2勝C・3勝Cを連勝してOP級まで一気にステップアップ、2022年1月の白富士S(L)勝ち、3月の金鯱賞(G2・中京芝2000m)勝ちでOP重賞昇格。2022年8月の札幌記念(G2)→2023年4月の大阪杯(G1・阪神芝2000m)を2番人気で制覇。続く安田記念5着・天皇賞秋11着と古馬G1戦線で奮闘。15戦8勝(8-0-0-7)。芝2000m型の逃げ・先行型として活躍した名馬です。
ジェラルディーナ(牝/青鹿毛)
2022年エリザベス女王杯(G1)勝ちの古馬牝馬中距離馬。母父ディープインパクト。2021年デビュー後、2021年10月の西宮ステークス勝ちで3勝C突破、2022年6月の鳴尾記念G3 2着・8月の小倉記念G3 3着の後、2022年9月のオールカマー(G2・中山芝2200m)を5番人気で制覇、続く11月のエリザベス女王杯(G1・阪神芝2200m)も4番人気で制してG2・G1を2連勝。続く有馬記念(G1)で3着と一線級G1戦線で活躍。古馬になっても宝塚記念4着・香港ヴァーズ4着と国内外G1で善戦。18戦5勝(5-1-2-10)。父モーリス×母父ディープの王道配合の代表馬です。
ピクシーナイト(牡/鹿毛)
2021年スプリンターズS(G1)勝ちのスプリンター。母父キングヘイロー。2021年1月のシンザン記念(G3)勝ち、4月のアーリントンカップ4着→NHKマイル12着の後、短距離転戦してCBC賞2着・セントウルS2着の後、2021年10月のスプリンターズS(G1・中山芝1200m)を3番人気で制覇でモーリス産駒初のJRA中央G1馬に。香港遠征で骨折・長期休養を経て2023年復帰、高松宮記念13着・スプリンターズS8着など復活ならず。12戦2勝(2-2-0-8)。芝1200mのトップスプリンターとして記憶される存在です。
ノースブリッジ(牡/鹿毛)
2024年札幌記念(G2)勝ちの古馬中距離馬。母父アドマイヤムーン。2022年6月のエプソムC(G3)勝ち、2023年1月のAJCC(G2・中山芝2200m)→2024年8月の札幌記念(G2・札幌芝2000m)を制覇とG3 1勝+G2 2勝を獲得。天皇賞秋に3度挑戦(10〜11着)、香港クイーンエリザベスII世カップでG1 3着と海外G1にも好走。19戦5勝(5-0-2-12)。東京芝2000m・札幌芝2000mが好走条件です。
マテンロウスカイ(セ/鹿毛)
2024年中山記念(G2)勝ちの古馬中距離馬。母父スペシャルウィーク。3歳時から重賞戦線で善戦を続け、2023年12月のリゲルS(L)勝ちから本格化、2024年2月の中山記念(G2・中山芝1800m)を7番人気で制覇でG2初制覇。2024年10月の天皇賞秋で12番人気5着と古馬G1戦線でも好走。古馬になってからダート転戦も試みており、2025年マーチS(G3)2着など多方面で活躍中。27戦5勝(5-5-4-13)。
アドマイヤズーム(牡/鹿毛)
2024年朝日杯フューチュリティS(G1)勝ちの3歳マイラー。母父ハーツクライ。2024年10月の京都芝1600mでデビュー4着→11月の京都芝1600mで未勝利1着、2024年12月の朝日杯フューチュリティS(G1・京都芝1600m)を5番人気で制覇でモーリス産駒初の2歳G1馬。3歳春の2025年4月のニュージーランドトロフィー(G2)2着→5月のNHKマイルC 14着と苦戦。古馬になった2026年4月のマイラーズC(G2・京都芝1600m)を1番人気で制覇でG2初制覇。7戦3勝(3-1-0-3)。最新世代のG1馬としてさらなる飛躍が期待されます。
アルナシーム(牡/鹿毛)
2024年中京記念(G3)勝ち・2025年中山金杯(G3)勝ちの古馬中距離馬。2024年7月の中京記念(G3・小倉芝1800m)→2025年1月の中山金杯(G3・中山芝2000m)を制覇と古馬G3を2勝。大阪杯G1 15着・マイルCS G1 11着と古馬G1戦線では苦戦ですが、ローカル芝1800-2000mで重賞2勝の実績は確かなものです。28戦7勝(7-2-0-19)。
ダノンマッキンリー(牡/鹿毛)
2024年スワンS(G2)勝ちのスプリンター・マイラー。2024年3月のファルコンS(G3)→10月のスワンS(G2・京都芝1400m)を制覇とG3・G2を獲得。NHKマイルC 13着・スプリンターズS 6着・高松宮記念7着など短距離G1戦線にも継続参戦。18戦4勝(4-0-0-14)。芝1200-1400mの短距離型です。
ノッキングポイント(牡/鹿毛)
2023年新潟記念(G3)勝ちの3歳〜古馬中距離馬。母父キングカメハメハ。2023年デビュー後、毎日杯(G3)2着・東京優駿5着の好走を経て、2023年9月の新潟記念(G3・新潟芝2000m)を2番人気で制覇でG3勝ち。続く菊花賞15着、2024年金鯱賞12着・新潟大賞典8着・七夕賞3着と古馬OP重賞戦線で奮闘。11戦3勝(3-1-1-6)。3歳秋の新潟記念勝ちが代表戦績です。
ゾロアストロ(牡/鹿毛)
2026年きさらぎ賞(G3)勝ちの3歳クラシック候補。2025年7月の新潟芝1800m未勝利戦勝ち、10月のサウジアラビアRC(G3)3着、11月の東京スポーツ杯2歳S(G2)2着と2歳重賞戦線で堅実な走り、2026年2月のきさらぎ賞(G3・京都芝1800m)を1番人気で制覇、続く皐月賞12着。6戦2勝(2-2-1-1)。モーリス産駒最新世代のクラシック有力候補です。
総評――芝マイル〜中距離G1を量産する万能サイアー
モーリス産駒の評価は、初年度世代のピクシーナイト・ジャックドール・ジェラルディーナの3頭が短距離・中距離・牝馬中距離の3つのG1を制覇した時点で大きく上昇、続く第2世代のアドマイヤズームの朝日杯FS勝ちで芝マイル〜中距離G1の主力種牡馬として地位を確立しました。631頭・5223戦・勝率9.4%・複勝率24.8%・平均人気6.7という大規模サンプルでの数字は、新興種牡馬の中でも最上位の水準です。
馬券的には「東京芝(複勝率31.4%)、芝1500-1800m(複勝率28-29%)、2歳重賞(複勝率34.0%)、牡馬、京都・札幌・阪神・中山・中京の主要芝」を最優先。逆に「福島芝(複勝率19.4%)、芝2500m以上(複勝率15.4%)、5歳以降(複勝率18%以下)、ダート長距離」は明確に消し条件です。スクリーンヒーロー×サンデー系母父の万能配合から、芝マイル〜中距離G1を継続的に輩出する完成度の高いサイアーと言えます。


