ゴールドシップ。皐月賞・菊花賞・有馬記念・宝塚記念連覇・天皇賞(春)とGI6勝の名グランプリホースで、引退翌2016年からビッグレッドファームで種牡馬入りした名馬です。供用開始から10年目を迎えた2026年5月時点、産駒は2021年ユーバーレーベンのオークス(G1)勝ち、2025年メイショウタバルの宝塚記念(G1)勝ちでJRA中央G1を2勝、さらに2023年マイネルグロンの中山大障害(J・G1)勝ち+同年東京ハイジャンプ・2024年阪神スプリングジャンプ(J・G2)勝ちと障害戦線でも王者を輩出しています。
2026年5月時点でJRA中央に出走した産駒は394頭・3924戦。勝率5.9%・複勝率20.8%・平均人気7.6。世代を重ねるごとに古馬ステイヤー・牝馬中距離・障害王と多彩な活躍を見せ、ステイゴールド系の中でも独自の存在感を放っています。
本稿では394頭・3924戦の実データを軸に、産駒の主戦場と最新の活躍を整理します。
ゴールドシップ産駒の特徴をひと目で
- JRA中央G1 2勝+障害J・G1 1勝:オークス・宝塚記念・中山大障害を制覇
- 芝特化型:芝3138戦・複勝率21.0%、ダ605戦・複勝率17.0%、障害181戦・複勝率29.8%
- 長距離で本領発揮:芝2500-2800mで複勝率22.1%、芝2900m以上で勝率9.1%
- 4歳ピーク・5歳以降急落:4歳複勝率26.2%、5歳15.9%、6歳以上9.0%
- 牡馬>牝馬:牡馬複勝率22.8% vs 牝馬19.3%(フィリーサイアー説は実データでは否定)
- ローカル芝・阪神芝が強い:阪神芝25.9%・福島芝24.9%・函館芝24.4%・札幌芝24.1%
- 東京芝・中山芝は弱い:直線の長い主要場で複勝率17%台に低下
- 障害競走で複勝率29.8%:マイネルグロンが障害J・G1勝ち
現役時代――GI6勝のグランプリホース
ゴールドシップは2009年生まれ、共同通信杯で重賞初制覇後、2012年に皐月賞・菊花賞・有馬記念のGI3勝で最優秀3歳牡馬を獲得。2013年・2014年と宝塚記念連覇、2015年に天皇賞(春)を制してGI6勝を達成しました。
3コーナーから大外をまくる豪快な走り、スタートで立ち上がる気性面のクセ、勝負どころでのスタミナと勝負根性が特徴の現役時代でした。ラストランの2015年有馬記念は8着でしたが、皐月賞・菊花賞・有馬記念・宝塚記念2連覇・天皇賞春というGI6勝の戦績は、ステイゴールド系を代表する成績の一つです。
血統背景――ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合
| ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| ゴールデンサッシュ | ディクタス | Sanctus | |
| Doronic | |||
| ダイナサッシュ | ノーザンテースト | ||
| ロイヤルサッシュ | |||
| ポイントフラッグ | メジロマックイーン | メジロティターン | メジロアサマ |
| シエリル | |||
| メジロオーロラ | リマンド | ||
| メジロアイリス | |||
| パストラリズム | プルラリズム | The Minstrel | |
| Cambretta | |||
| トクノエイティー | トライバルチーフ | ||
| アイアンルビー |
父ステイゴールド×母父メジロマックイーンという、いわゆる「ステマ配合」。オルフェーヴル(三冠+有馬2勝+宝塚+凱旋門賞2着)・ドリームジャーニー(有馬・宝塚勝ち)と並ぶ大物を輩出した黄金パターンで、ゴールドシップ自身もその系譜に連なる名馬です。
父ステイゴールドはサンデーサイレンス×ディクタスのスタミナ+勝負根性型で、香港ヴァーズ・ドバイシーマクラシックなど世界の舞台で結果を残した晩成派。母父メジロマックイーンは天皇賞春連覇の長距離王で、母系に流れるパストラリズム(母父トライバルチーフ)も含めスタミナ重厚な配合構成。長距離・中距離適性と勝負根性を産駒に伝える血統的特徴は、種牡馬入り後の戦績にも明確に表れています。
種牡馬入り後――10年で築いたGI馬輩出ライン
ゴールドシップは現役引退翌2016年からビッグレッドファームで種牡馬としてのキャリアをスタート。社台外でのスタートながら初年度から多くの繁殖牝馬を集め、初年度世代(2017年生まれ)からブラックホール・サトノゴールドが登場、初年度から2歳重賞戦線で話題を集めました。
その後、第2世代のユーバーレーベンが2021年オークス(G1)を制覇し、JRA中央G1初制覇を達成。同年にウインキートスが目黒記念(G2)、ウインマイティーが翌2022年マーメイドS(G3)を勝つなど牝馬の活躍が目立つ時期が続いた後、第5世代のメイショウタバルが2024年毎日杯(G3)・神戸新聞杯(G2)勝ちから2025年宝塚記念(G1)を制覇。さらに障害戦線ではマイネルグロンが2023年中山大障害(J・G1)を勝利、第6世代のマイネルエンペラーも2025年日経賞(G2)を制して天皇賞(春)5着と古馬ステイヤー戦線で活躍するなど、種牡馬としての存在感は年々高まっています。
実データで見る①:全体成績と馬場別
JRA中央デビューから2026年5月までの集計です。
| 項目 | 出走 | 勝率 | 複勝率 | 平均人気 |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 3924戦 | 5.9% | 20.8% | 7.6 |
| 芝 | 3138戦 | 6.1% | 21.0% | − |
| ダート | 605戦 | 4.5% | 17.0% | − |
| 障害 | 181戦 | 8.3% | 29.8% | − |
出走の約80%が芝に集中し、芝3138戦で複勝率21.0%。ダート605戦は複勝率17.0%と芝に対して低調で、産駒のメインフィールドは明確に芝です。注目は障害競走181戦・勝率8.3%・複勝率29.8%で、マイネルグロンが中山大障害(J・G1)まで制覇するなど、障害戦線でも存在感を示しています。
実データで見る②:性別別(芝)――牡馬がやや優勢
| 性別 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 牡馬 | 1659戦 | 6.3% | 22.8% |
| 牝馬 | 1376戦 | 6.2% | 19.3% |
| セン馬 | 103戦 | 1.0% | 15.5% |
世間でよく言われる「ゴールドシップ=フィリーサイアー(牝馬に強い)」という印象は、実データではむしろ逆。牡馬複勝率22.8%、牝馬19.3%で牡馬が3.5ポイント上回ります。これはユーバーレーベン・ウインマイティー・ウインキートス・コガネノソラ・フェアエールングなどG1〜G3で活躍する牝馬が目立つ一方、頭数ではメイショウタバル・マイネルエンペラー・マイネルグロン・マイネルカンパーナといった古馬中長距離・障害戦線の牡馬がコンスタントに勝ち上がっているためです。
実データで見る③:距離別――芝の中長距離が本領
| 距離区分 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 芝〜1200m | 83戦 | 6.0% | 19.3% |
| 芝1300-1400m | 41戦 | 0.0% | 12.2% |
| 芝1500-1600m | 237戦 | 3.8% | 16.0% |
| 芝1700-1800m | 680戦 | 5.7% | 21.6% |
| 芝1900-2000m | 1162戦 | 6.2% | 21.7% |
| 芝2100-2400m | 543戦 | 6.3% | 21.4% |
| 芝2500-2800m | 348戦 | 7.8% | 22.1% |
| 芝2900m以上 | 44戦 | 9.1% | 20.5% |
| ダート1800-1900m | 358戦 | 5.0% | 20.9% |
距離別の出走最多ゾーンは芝1900-2000m(1162戦・複勝率21.7%)で、これに芝1700-1800m(680戦・21.6%)、芝2100-2400m(543戦・21.4%)、芝2500-2800m(348戦・22.1%)と続きます。芝1700m以上の中長距離全帯で複勝率21〜22%を安定的に維持。芝2500-2800mの複勝率22.1%、芝2900m以上の勝率9.1%と、距離が伸びるほど数字が上がるのが典型的なスタミナ型サイアーの特徴です。
一方、芝1300-1400m(41戦・複勝率12.2%)、芝1500-1600m(237戦・複勝率16.0%)はマイル前後で明確に弱く、芝の短〜マイルでは積極的に狙う条件ではありません。ダートでは1800-1900mのみ複勝率20.9%と健闘しますが、それ以外のダート距離は短中長距離問わず低水準です。
実データで見る④:競馬場別(芝)――ローカル芝が圧倒的
| 競馬場 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 阪神芝 | 216戦 | 8.8% | 25.9% |
| 福島芝 | 338戦 | 9.2% | 24.9% |
| 函館芝 | 156戦 | 3.2% | 24.4% |
| 札幌芝 | 220戦 | 7.3% | 24.1% |
| 新潟芝 | 350戦 | 4.9% | 22.9% |
| 中京芝 | 252戦 | 5.6% | 22.2% |
| 小倉芝 | 285戦 | 8.1% | 20.7% |
| 京都芝 | 216戦 | 7.4% | 19.9% |
| 東京芝 | 516戦 | 4.3% | 17.4% |
| 中山芝 | 589戦 | 4.6% | 17.1% |
競馬場別の数字は「ローカル芝>中央場芝」がはっきり出ています。最も強いのが阪神芝(216戦・勝率8.8%・複勝率25.9%)、続いて福島芝(338戦・勝率9.2%・複勝率24.9%)、函館芝(156戦・複勝率24.4%)、札幌芝(220戦・複勝率24.1%)と、ローカル+阪神で複勝率24%超。タフな馬場・小回り・長い直線がない条件が、産駒のスタミナ+持続力タイプにマッチしています。
逆に東京芝(516戦・複勝率17.4%)、中山芝(589戦・複勝率17.1%)はサンプル多数ながら明確に弱い。切れ味勝負になる東京の長い直線、内枠&外回りトラックの中山では産駒の特徴を活かしにくく、出走数の割に複勝率が17%台に低下します。京都芝も複勝率19.9%とやや低めで、新京都開幕後の馬場ではさらに評価が下がる可能性があります。
実データで見る⑤:馬齢別(芝)――4歳ピーク・5歳以降急落
| 馬齢 | 出走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 2歳 | 534戦 | 5.1% | 20.0% |
| 3歳 | 1269戦 | 7.5% | 22.5% |
| 4歳 | 665戦 | 7.2% | 26.2% |
| 5歳 | 471戦 | 3.6% | 15.9% |
| 6歳以上 | 199戦 | 1.5% | 9.0% |
馬齢別では4歳が複勝率26.2%でピーク、3歳22.5%・2歳20.0%と若駒期から高水準。ところが5歳で複勝率15.9%、6歳以上で9.0%と急落する点は要注意です。ステイゴールド系の中でも「晩成型」というイメージが強いゴールドシップですが、実データは3〜4歳で完成し、5歳から目に見えて衰える「成長型」タイプ。ユーバーレーベン(3歳オークス勝ち後失速)、ウインキートス(4歳目黒記念勝ち→以降未勝利)、メイショウタバル(4歳宝塚記念勝ち→秋以降不振)といった代表産駒の戦績がそのまま反映されています。
実データで見る⑥:JRA中央重賞・OPでの主な実績
| 日付 | レース | 格 | 馬名 | 着順 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/04/19 | 福島牝馬ステークス | G3 | コガネノソラ | 1着 |
| 2026/04/05 | 大阪杯 | G1 | メイショウタバル | 2着 |
| 2025/12/06 | ステイヤーズステークス | G2 | マイネルカンパーナ | 2着 |
| 2025/06/15 | 宝塚記念 | G1 | メイショウタバル | 1着 |
| 2025/03/29 | 日経賞 | G2 | マイネルエンペラー | 1着 |
| 2025/01/25 | 小倉牝馬ステークス | G3 | フェアエールング | 1着 |
| 2024/09/22 | 神戸新聞杯 | G2 | メイショウタバル | 1着 |
| 2024/07/28 | クイーンステークス | G3 | コガネノソラ | 1着 |
| 2024/03/23 | 毎日杯 | G3 | メイショウタバル | 1着 |
| 2024/03/09 | 阪神スプリングジャンプ | J・G2 | マイネルグロン | 1着 |
| 2023/12/23 | 中山大障害 | J・G1 | マイネルグロン | 1着 |
| 2023/10/15 | 東京ハイジャンプ | J・G2 | マイネルグロン | 1着 |
| 2023/04/23 | フローラステークス | G2 | ゴールデンハインド | 1着 |
| 2022/06/19 | マーメイドステークス | G3 | ウインマイティー | 1着 |
| 2021/05/30 | 目黒記念 | G2 | ウインキートス | 1着 |
| 2021/05/23 | 優駿牝馬(オークス) | G1 | ユーバーレーベン | 1着 |
JRA中央G1 2勝(オークス・宝塚記念)、JRA中央G2 4勝(神戸新聞杯・日経賞・目黒記念・フローラS)、JRA中央G3 5勝(毎日杯・クイーンS・小倉牝馬S・福島牝馬S・マーメイドS)、障害J・G1 1勝(中山大障害)+J・G2 2勝(東京ハイジャンプ・阪神スプリングジャンプ)。芝中長距離・牝馬中距離・古馬ステイヤー・障害――4つの戦線で重賞勝ちを継続的に生み出しています。
集計の前提
本記事の数値は、JRA中央競馬(10場のみ)の公式記録をもとに集計しています。地方競馬・地方主催の交流戦の出走は集計から除外しています。距離区分はJRA中央で実際に施行される距離をベースにバケットを分けています。
成長型と適性のまとめ
ゴールドシップ産駒の典型的なシルエットはこうなります。
- 主戦場は完全に芝、出走の約80%が芝
- 芝1700m以上の中長距離で複勝率21〜22%、距離が伸びるほど数字が上がる
- ローカル芝(阪神・福島・函館・札幌)で複勝率24-26%、タフな馬場とマッチ
- 東京芝・中山芝の主要場では複勝率17%台に低下、切れ味勝負は苦手
- 4歳ピーク(複勝率26.2%)、5歳以降急落(5歳15.9%・6歳以上9.0%)
- 牡馬複勝率22.8% > 牝馬19.3%、フィリーサイアー説は実データでは否定
- 障害競走で複勝率29.8%、マイネルグロンが障害J・G1勝ち
「ステイゴールド×メジロマックイーンのスタミナ+勝負根性型」というイメージそのままで、産駒は芝中長距離+ローカル+障害を3本柱に活躍するスペシャリスト系種牡馬。馬券的には「芝中長距離・ローカル=買い、東京芝・中山芝のマイル前後=消し」が基本です。
馬券狙い目――条件別のスタンス
阪神芝:216戦・勝率8.8%・複勝率25.9%、全競馬場でトップ。
福島芝:338戦・勝率9.2%・複勝率24.9%、サンプル多数で安定。
函館芝・札幌芝:それぞれ複勝率24.4%・24.1%、夏ローカル芝で狙える。
芝2500-2800m:348戦・勝率7.8%・複勝率22.1%、長距離戦の主戦場。
4歳の重賞・OP:複勝率26.2%、世代ピークでG1〜G3を狙える。
障害競走:181戦・勝率8.3%・複勝率29.8%、マイネルグロンの実績あり。
新潟芝・中京芝:それぞれ複勝率22.9%・22.2%でローカル系の安定圏。
芝1700-1800m・1900-2000m:680戦・1162戦の出走最多コアで複勝率21.6%・21.7%。
芝2100-2400m:543戦・複勝率21.4%、クラシック距離も対応。
3歳の重賞・条件戦:複勝率22.5%でユーバーレーベン世代の活躍ゾーン。
ダ1800-1900m:358戦・複勝率20.9%、ダートの中では唯一健闘する距離。
京都芝:216戦・複勝率19.9%、ローカル芝・阪神芝に比べると効率落ち。
小倉芝:285戦・複勝率20.7%、ローカル芝の中では効率落ち。
2歳戦:534戦・複勝率20.0%、若駒は人気の取捨が難しい。
東京芝・中山芝:1105戦合計で複勝率17%台、JRA主要場での切れ味勝負は苦手。
芝1300-1600m:マイル前後で複勝率12-16%、産駒の適性外。
5歳以降:5歳複勝率15.9%・6歳以上9.0%、ピーク後の急落は明確。
ダート短距離:ダ〜1400mで複勝率6-7%、ダート短距離は完全に消し。
代表産駒紹介
メイショウタバル(牡/鹿毛)
2025年宝塚記念(G1)勝ちのグランプリホース。母父フレンチデピュティ。3歳春の2024年3月毎日杯(G3)勝ち→皐月賞17着→東京優駿(出走取消)→秋の9月神戸新聞杯(G2)勝ち→菊花賞16着とクラシック路線で重賞2勝も大舞台では苦戦。古馬になった4歳春の2025年6月の宝塚記念(G1・阪神芝2200m)を7番人気1着で制覇し、グランプリホース入りを果たしました。秋の天皇賞(秋)6着・有馬記念13着・2026年大阪杯(G1)2着と一流戦線で戦い続けています。16戦5勝(5-1-0-10)。芝中距離G1戦線の現役主役の一頭です。
ユーバーレーベン(牝/青鹿毛)
2021年オークス(優駿牝馬・G1)勝ちのクラシックヒロイン。母父ロージズインメイ。2021年4月のフローラS(G2)3着→5月のオークス(G1・東京芝2400m)を3番人気で制覇し、ゴールドシップ産駒として初のJRA中央G1馬となりました。秋華賞13着・ジャパンC 6着・ドバイシーマクラシック5着・札幌記念11着と苦戦が続き、2023年AJCC(G2)3着を最後に引退。10戦1勝(1-0-2-7)。引退後は繁殖牝馬としても期待される存在です。
マイネルエンペラー(牡/黒鹿毛)
2025年日経賞(G2)勝ちの古馬ステイヤー。母父ロージズインメイ。2022年10月の新馬戦勝ちでデビューを飾り、3歳時の青葉賞7着・若葉S5着を経て、3歳秋に1勝Cを勝ち上がり、3歳12月の尾張特別(2勝クラス)勝ちから4歳冬の2024年12月オリオンステークス(3勝クラス)勝ちでOP昇級、5歳春の2025年3月の日経賞(G2・中山芝2500m)を2番人気で制覇。続く天皇賞(春)5着と古馬ステイヤー戦線で結果を残しました。24戦5勝(5-5-2-12)。長距離戦の堅実な持続派です。
マイネルグロン(牡/青鹿毛)
2023年中山大障害(J・G1)勝ちの障害王者。母父ブライアンズタイム。平地では未勝利・1勝Cで2着を6回繰り返しながらも勝ちきれず、2021年末に障害転戦を決意。2022年3月に障害未勝利戦を勝ち、2023年春から本格化、2023年10月の東京ハイジャンプ(J・G2)勝ち→12月の中山大障害(J・G1・中山障4100m)まで連勝でゴールドシップ産駒初の障害G1馬に。さらに2024年3月の阪神スプリングジャンプ(J・G2)を1番人気で制覇。23戦6勝(6-6-1-10)。障害戦線で複数の重賞を制した実績馬です。
ウインキートス(牝/黒鹿毛)
2021年目黒記念(G2)勝ちの古馬ハンデ重賞ヒロイン。母父ボストンハーバー。2021年5月の目黒記念(G2・東京芝2500m)を8番人気で制覇し、続く札幌記念9着・オールカマー2着・有馬記念11着と古馬G1〜G2戦線で奮闘。2022〜2023年も目黒記念3着・オールカマー3着とOP級で粘り続けました。11戦1勝(1-1-2-7)。芝2500m型の堅実派です。
ウインマイティー(牝/芦毛)
2022年マーメイドS(G3)勝ちの古馬中距離牝馬。母父カコイーシーズ。3歳時の2020年オークス3着の善戦から始まり、5歳春の2022年6月のマーメイドステークス(G3・阪神芝2000m)を10番人気で制覇。続く京都大賞典(G2)3着・マーメイドS連覇あと一歩の2着(2023年)と古馬G2〜G3戦線で長く活躍しました。12戦1勝(1-1-1-9)。阪神芝とローカル芝を得意とする産駒の典型です。
コガネノソラ(牝/鹿毛)
JRA中央G3 2勝の現役古馬牝馬。2024年4月のスイートピーS(L)勝ち、7月のクイーンS(G3)勝ちでOP級昇格、オークス12着・秋華賞9着を経て、2026年4月の福島牝馬S(G3・福島芝1800m)を9番人気で制覇で重賞2勝目。13戦5勝(5-1-2-5)。ローカル芝1800-2000mの安定感が産駒適性そのままです。
フェアエールング(牝/鹿毛)
JRA中央G3勝ちの現役古馬牝馬。札幌2歳S13着・新潟牝馬S 8着の若駒戦線の苦戦を経て、4歳夏の2024年7月の札幌芝2000m STV賞(3勝クラス)勝ち→11月の福島記念(G3)2着から重賞戦線へ。2025年1月の小倉牝馬S(G3・小倉芝2000m)を7番人気で制覇、続く福島牝馬S(G3)2着・クイーンS(G3)3着・エリザベス女王杯9着と古馬牝馬G1〜G3戦線で大活躍中。21戦5勝(5-3-1-12)。
ゴールデンハインド(牝/鹿毛)
2023年フローラS(G2)勝ち馬。母父アグネスタキオン。2023年4月のフローラステークス(G2・東京芝2000m)を7番人気で制覇し、続くオークスは11着、その後中山金杯9着・クイーン賞(Jpn3)9着を経て短期間で引退。10戦2勝(2-2-0-6)。フローラS勝ちの活躍は産駒の3歳重賞戦線での厚みを示す存在でした。
マイネルカンパーナ(牡/鹿毛)
2025年ステイヤーズS(G2)2着の古馬ステイヤー。長く下級条件で苦戦を続けましたが、5歳春から本格化、2025年5月のメトロポリタンS(L)2着→7月の札幌日経賞(L)3着→12月のステイヤーズS(G2・中山芝3600m)2着と古馬長距離OP戦線で結果を残しました。32戦4勝(4-3-1-24)。ゴールドシップ産駒の典型的なステイヤータイプで、芝3000m級の長距離が最大適性です。
総評――ステイゴールド系の長距離・障害スペシャリスト
ゴールドシップ産駒の評価は、種牡馬入り当初の「ステマ配合の有力候補」から、10年間の蓄積で「芝中長距離+ローカル+障害」に明確な強みを持つスペシャリスト系種牡馬として定着しました。394頭・3924戦の実データは、勝率5.9%・複勝率20.8%・平均人気7.6という数字以上に「どの条件で買えるか」が明確に分かるサンプル数で、JRA中央G1 2勝(オークス・宝塚記念)、JRA中央G2 4勝、G3 5勝、障害J・G1 1勝+J・G2 2勝という結果がそれを裏付けています。
馬券的には「阪神芝・福島芝・函館芝・札幌芝(複勝率24%超)、芝1700m以上の中長距離(複勝率21〜22%)、4歳重賞、障害競走」を最優先。逆に「東京芝・中山芝の主要場(複勝率17%台)、芝マイル前後(複勝率12-16%)、5歳以降(複勝率15.9%)、ダート短距離」は明確に消し条件です。現在もメイショウタバル・マイネルエンペラー・コガネノソラ・フェアエールングが現役で重賞戦線に挑む段階で、ゴールドシップはステイゴールド系の長距離スペシャリストとして独自のポジションを確立した種牡馬と言えます。


