新卒で入社した会社がブラック企業だった話について
#1でお話した話の続きの主に退職〜転職期間について書いていきたいと思います。
退職を決意した話。
メンター制度において、新卒の子とペアになり、
「後輩を育てよう!」「仕事大変だけど、一緒に成長していきたいな」
と思っていた私にとっては最悪の出来事でした。
その後輩が退職希望の件を私に相談してきました。
私はその場は、その子の思いや今後こうしたいというような夢のある話と
この会社では叶えられないこと(ブラックだしね…)を聞き、
ある程度会話を交わした後に、この後は〇〇さんに伝えてね、と話してその場をしのぎます。
ただ、ひとりになった瞬間に思いました。
「わたしなんのために仕事してたんだっけ。」
入社して最初の頃は、よしがんばるぞ!早く知識をつけて一人前(ある程度は聞かずともできるように)なろう、と思っていたんですが、、だんだんと仕事時間が長くなるにつれて
友達と話すことも減ってきて、社会のニュースに触れることもなんとなく減ってきて、
その時私がよりどころ、目標にしていたのは、メンターの子のサポート、成長だったのだなと気づきます。
そして、メンターの子も退職していきついに日々何をモチベーションに、何を目標にして仕事をしたらいいかわかりませんでした。
その会社には尊敬できる先輩や、こうなりたいと思える人が一人もいなかったんです。
外部からきている生き生きとした方はいらっしゃいましたが、社内業務に追われる日々で誰かと余談できるような時間はありませんでした。
この頃の帰りも23時過ぎくらいだったと思います。
そんな中で、日々社内業務、社内MTGで稼働時間の8割は追われていて
対お客さんのお仕事はほとんどありませんでした。
MTGは、内容の薄い話ばかりで途中から誰かへの説教話に変わっていきます。
誰かへの説教を延々と聞き、たまに意見を求められるのですが私にとってとても苦痛な時間でした。
この状況を変えられたのは、この後に起こる友達との会話です。
日々忙しく友達と会うことは減っていましたが、そんな私をすごく心配してくれる友達も何人かいてくれました。。本当に感謝です。。
とある日にその中の一人のことご飯にいくことになりました。
私は、あまり会社でのできごとを人に話したり、夜遅くまで働いていることを言いふらしたりしなかったのですが、この日はなんとなくその子にいろいろと話してみたのです。
すると、その子はその会社は早く辞めた方がいいよ、とスパッと言いました。
何よりも先にそう言いました。
わたしは、え、やっぱり辞めた方がいいのか、とどこか安心する感じがしたのを覚えています。
今までどこか頭の片隅で自分自身思っていたからかもしれません。
またその子は転職経験がある子だったことや、友達が多い子だったので
周りにそんな職場環境のいないし無理してそこで何年も働く必要はないと教えてくれました。
正直、3年は働かないと転職に不利かもしれない、というような不安から
「転職」を大きく避けていたかもしれません。
そうして私は、両親や周りの大人に相談した上で転職を決意しました。
退職を決めたのに、簡単に辞められない。
転職を決意し働きながら、どうにか転職先はオンライン面接を何度も受けて決めることができました。
ただ本当の事件はここからでした。
社内の上司に退職を伝えなければなりません。
私は、まず課長との時間を作り、退職させていただきたい旨、そう決めた経緯、これまでの感謝、を伝えたと思います。
優しい口調で聞いてくれたものの、最後にはやはり退職を止めてきます。
「きた・・・・」私は心の中でそう思いました。
〇〇(私の名前)には本当に期待している、今後こんな仕事も一緒にやっていきたいと思ってる、
みんな評価しているよ〜などといった甘い言葉がぺらぺら出てきます。
私は、この退職を絶対に止める気はなかったのでもちろん事前の準備は完璧にやってきました。
こんな風に甘い言葉をかけられるのは、ネットでリサーチ済み。
この時代でなかなか新しい人を採用するのは難しいですし、止められるのは目に見えていました。
なのでどんなことを言われても、あくまでオブラートに包み
大変ありがたいのですが、もう決意が堅く、私の意見が変わることはありません、と言い切りました。
もちろん細かいところをつっこまれましたが、こちらが怯むと狙われるので絶対にずっと強気でいました。私は自分の意見は絶対変わらない自信があったからです。
そうして課長との話し合いも残念だけど、、わかったよというような形で終えました。
「ここでおわった。やった。よかった。」私は安堵の気持ちでいっぱいでした。
ただ、ここからが本当の地獄だったのです。
課長から「次は本部長と話してもらうね。」と一言。
私は?でいっぱいでした。
このあとまた本部長とも話すの?うそでしょ。。
ずっとこんな感じでしたが、あくまでも自分の考えを伝えて退職させていただきたい旨を伝えるだけ。そう言い聞かせて、新たな準備を進めようとしました。
叔母が何度か転職経験がありとても信頼していたので、私は叔母にまた相談していました。
すると、おそらくまた止めてくるだろう。との推測。
もし可能であれば録音したほうがいい。とのアドバイスでした。
正直、録音はちょっと…が私の本音でしたが、もし何かあったら(個室とかだとこわい)と思い録音することを決めました。
もちろんその後ネットでいろいろ調べたのですが、無断録音はあまりよくなさそうということがわかり当日は、録音させて欲しい旨を伝えて話し合いをしようと決めました。
我ながらこの時は肝が据わっていたと思います。もう心に決めて、自分の安全だけを考えました。
そして当日、深呼吸を何度も行い本部長との面談です。
録音の件を伝え、課長の時に伝えたように退職希望についてお話しします。
すると、私が全て話終わった後に、ばーーーーーっと話始め退職を止めてきました。
「やっぱり」私はそう思いました。そしてこんな風に思っている社員がいても会社のためじゃないよ、、と思ってもいました。
その時は無心で話を聞いていたと思います。
ただ途中は震えがありました、恐怖心、緊張がありつつ、最後にはでも私の意見は変わりません、と強く話したことだけは覚えています。
そんな感じで本部長との話し合いも終わったかと思ったのですが
本部長から終わり側に「もう少し考えてみて、また話しましょう」との一言。
終わったと思った私にとっては最悪でした。
メンタルももうぎりぎりでした。ずっと自分の心を強く保ち、強いふりをしていたからです。
その後トイレに行き、ひとりで号泣しました。
今までも仕事中に泣くことは何回かあったのですが、もうこらえきれませんでした。
いつまでこの地獄が続くのだろう、本気でそう思いました。
早く終わらせたい。それだけでした。
最終決戦。
最終決戦日です。
この日も特に準備することはありませんでしたが、自分の意思が強いことをわかってもらおうと思いました。
面談が始まり、まず時間をいただいたことへのお礼、退職させていただくこと、意思は変わらないこと、を伝えました。相変わらず退職を止めるのか、、と思いきや、私が辞めることで発生する悪影響を延々と話してきました。
あなたが辞めることで〜〜〜〜〜〜、、〜〜〜はどうするの。〜〜〜〜〜〜は無駄になる。というような具合です。
これが一番辛かったです。
自分が辞めることで起こりうる影響なんて本人が一番わかっているのに、なんでわざわざひどい言い方でそんなことが言えるのだろう。人として本当に尊敬できない。本当に退職したい。心からそう思いました。
この場面で今までで一番退職を確信していたと思います。
私は自分を強く保つことができず、部屋を退出してしまいました。
もう耐えきれませんでした。
時間が経過したのちに、また挨拶しに行ったところやっと退職を受け入れてくれました。
その後は会社の管理部門へ様々な手続きを進め、やっと退職することができました。
会社内で仲良くしてくれたり、裏からサポートしてくれた方は
本当にお疲れ様、と声をかけてくれたので、とくに何も問題なく退職日を迎えられてよかったです。