マリノフカは主に田園地帯で構成されたマップで、大きな湖と開けたフィールド、森林エリアが特徴です。また、マップの一方の側には小さな集落があります。
戦略的には、このマップは様々な戦術の選択肢を提供します。マップが広く、建物などの障害物が極端に少ないため、隠蔽の高い軽戦車や遠距離からの狙撃を得意とする駆逐戦車などには有利なマップとなります。特に軽戦車の偵察は非常に重要な役割となり、偵察車両のスキルの差で勝敗が決するような展開も多く見られます。
マップの中央には大きな開けたフィールドが広がっていますが、障害物がなく一度見つかってしまうと蜂の巣にされるので、ここが戦場になることはほぼありません。
全体的に見て、このマップは適切な地形利用とチームワークが勝利の鍵となるよう設計されています。そのため、チーム全体が連携して動くことが重要となります。
軽戦車(LT)
マリノフカは広大なマップであり、軽戦車がその高速性と機動力を最大限に活かすことができます。軽戦車のプレイスタイルは、主に偵察と騒乱の役割を果たすことが求められます。以下に、マリノフカでの軽戦車の基本的な立ち回り方をいくつか示します。
開始直後は、持ち前のスピードを活かして偵察ポイントに入ります。ここで多くの敵車両をスポットすることができれば、味方の自走砲や駆逐戦車が通行料を取り、戦局を有利に進めることができます。その一方で、欲張りすぎて前に出すぎると相手の偵察車両に発見されてしまうリスクも高いため、どこまで進むかは慎重に判断する必要があります。
マップ南西側の開けたエリアで走り偵をすることもできますが、障害物が少なく一度見つかると無傷で逃げ切るのが難しいため、基本的には茂みを利用した置き偵察がメインとなります。とはいえ、相手軽戦車もどこかに潜んでいる確率が高いため、開幕は走り偵を行い、置き偵しようとしている敵軽戦車を炙り出しておくことも重要です。
マップの性質上スポット役が非常に重要となるため、早々に撃破されるような展開は避けたいところです。先に軽戦車を失ったチームは不利な戦いを強いられることになります。
中盤以降は、チャンスがあれば、軽戦車は敵陣に突入し、敵の自走砲を狙ったり、基地を占領したりすることができます。ただし、これはリスクが高い行動であるため、適切なタイミングと周囲の状況をよく見極める必要があります。
軽戦車の立ち回りは、非常に難易度が高く、一定の習熟度が必要とされます。また、搭乗員スキルや拡張パーツ、食料などで視界と隠蔽を盛っておくと、有利に戦えることが可能になります。そのため、初心者にはやや敷居が高い車両ともいえます。しかし、上手く行えば、軽戦車はチームにとって非常に価値のあるアセットとなります。特にマリノフカのような広いマップでは、情報収集と迅速な反応が試合の結果を左右することが多いです。軽戦車は装甲が薄くHPも低いため、自己の生存を維持することも重要です。
マップ上には、軽戦車が利用できる地形や障害物がたくさんあります。これらをうまく利用することで、敵の視界から逃れたり、敵の弾を避けたりすることができます。ただし、上級者は自分が発見される位置から、こちらが潜んでいるであろうポイントを予測し、決め撃ちを行ってくることもあるので、偵察する際は注意しましょう。特に有名なポジションには発見されていなくても弾が飛んでくることがあるので、十分に警戒が必要です。
軽戦車のドライバーは常に戦場全体を意識し、敵の可能な行動を予測する必要があります。これにより、突然の攻撃から自分を守り、有利な位置に移動することができます。
戦闘に入る前には、事態が悪化した場合の撤退ルートを常に考えておくことが重要です。これにより、突然の危険な状況からでも安全に脱出することができます。
これらの戦術を念頭に置くことで、軽戦車を最大限に活用し、チームの勝利に貢献することができます。それぞれの戦闘はユニークなものであり、戦局は絶えず変化します。そのため、常に状況を評価し、最善の行動を選択する柔軟性が求められます。
中戦車(MT)
中戦車は一般的に速度、防御、攻撃力のバランスが取れており、さまざまな役割を果たすことができます。そのため、状況に応じて適切な立ち回りを選択することが要求されます。
マリノフカはマップが広く、遮蔽物も少ないため、偵察が非常に重要な役割を占めます。遮蔽物が少なく広範囲から射線が通ることから、うまく相手をスポットすることができれば、味方の狙撃によるアシストダメージが期待できます。そのため、中戦車も軽戦車同様に偵察を行うことが求められます。特に軽戦車のいないマッチングや味方の軽戦車が撃破されてしまった場合には、積極的に偵察を行うことで、チームに貢献することができます。
ハルダウンが得意な車両や装甲がある程度堅い車両に関しては、東側の丘で重戦車のサポートをするという選択肢もあります。中戦車がサポートに入ることにより、数的有利に持ち込むことができ、丘取り合戦の戦局を有利に進めることができます。その場合、基本的に弾受けは重戦車に任せ、隙を見て攻撃を行うようにすると良いでしょう。丘を取ることで、広範囲に射線が通る狙撃スポットが確保できるため、有利になります。
軽戦車が複数いるマッチングや狙撃が得意な車両に乗っている場合は、中~遠距離からの狙撃を狙っていきましょう。せっかく味方が敵車両をスポットしてくれても、狙撃役が居なければ無駄になってしまうので、味方に軽戦車が複数いる場合は素直に偵察は任せておくのが良いです。状況に応じて適切な選択肢を取れるようになるのが、上達する上では大事な要素となります。
重戦車(HT)
マリノフカは広くて障害物が少ないという特徴から、隠蔽の低い重戦車には厳しいマップです。障害物が少ないので、一度スポットされてしまうと射線を切るのが難しく、様々な角度から狙撃されてしまいます。当然自走砲にも狙われるので、非常にストレスが溜まります。
マリノフカにおける重戦車の動きとしては、東側にある丘を取りに行くのが基本となります。俯角のある車両はハルダウンが使えるので有利に戦うことができますが、逆に俯角のない車両は丘上まで登り切らないと厳しくなります。丘を取ることができれば、広範囲を狙撃できるスポットを確保できるので有利になりますが、そこから強引に丘を下って行くと手痛い反撃に合う可能性が高いので、敵の残り車両が多いうちは無理に詰めるのは自重したほうがよいでしょう。特に駆逐戦車が多く残っている場合は、強引に詰めると撃破される確率が高くなります。
ベース付近に引きこもる人も割りと多く見かけますが、重戦車でそれをやると丘を取られてしまい不利な展開になる確率が高くなるため推奨しません。
東側の丘取り合戦
マリノフカにおける重戦車の基本戦術は東側の丘取り合戦に参加することです。丘での戦いでは、俯角が取れて砲塔が堅いハルダウン車両が有利となります。
俯角の取れない車両などは丘上まで上り切ってしまえば、風車や岩と使用して豚飯を行うことも可能になります。岩を使う場合は、一段低くなっている場所にあるため、上からの攻撃に注意しましょう。
風車を使用する場合、完全に丘上まで登り切る必要があるため、足の遅い車両は被弾覚悟で強引に突っ込む必要があります。
ここを制圧することができれば、丘上から広範囲を撃ち下ろすことができるため、その後の試合を有利に進めることができます。
駆逐戦車(TD)
マリノフカで駆逐戦車(TD)を運用する場合、その特性とマップの特性を理解することが重要です。駆逐戦車は通常、優れた火力と隠蔽能力を持ち、適切な位置から敵を撃つことができます。また、駆逐戦車は一般的に砲塔がなく、全体が固定砲塔となっているため、位置取りと視界の確保が重要です。マリノフカで駆逐戦車を運用する際の基本的な戦略を紹介します。
基本的に駆逐戦車は、他の車種と比較して、非常に高い火力を持っています。したがって、前線の味方に火力を提供し、敵車両を破壊する役割が期待されます。このためには、敵を射程内に持ちつつ自身が敵から直接狙われにくい位置につくことが重要です。ただし、一部の装甲が厚い重駆逐戦車については、前線に出て重戦車のサポートを行うことも可能です。
駆逐戦車は一般的に隠蔽能力が高い車両が多いため、地形や植物を活用して視認されにくい位置につくことが可能です。特にマリノフカは、森林や丘を活用して隠蔽しつつ敵を狙うことが可能です。
一部の車両を除き、駆逐戦車の砲塔は固定式で、射界が限られているため、ポジショニングが非常に重要です。最初の位置取りは、敵が進行してくる方向を確実に射程内に持つことが重要です。また、敵の動きに対して迅速に反応できるように、常に周囲の状況を把握し続ける必要があります。
駆逐戦車はその高い火力を活用して、敵戦車に対して大きなダメージを与えることが可能です。前線の戦車が敵を引き付けている間に、駆逐戦車は安全な位置から火力を提供し、敵戦車の撃破に貢献します。
ベース周辺には様々な隠れ場所があり、駆逐戦車はこの場所を利用してベースの防衛を担当することも可能です。隠蔽能力を活かし、敵の突撃を未然に防ぐことが可能です。
駆逐戦車は他の戦車に比べて機動力が低い傾向がありますが、戦局の変化に応じて位置を調整する能力は重要です。特に、丘や森林を移動しながら適切な射撃位置を探すことが求められます。
駆逐戦車は通常、長射程の砲を持っています。この特性を活かし、適切な位置から敵を遠距離から撃つことが可能です。特に、丘の上からの砲撃は非常に効果的です。味方重戦車が丘を占領した場合は、丘に移動して狙撃を行うのも選択肢となります。
敵の動きを予測し、適切な射撃位置に事前に移動することが重要です。これにより、敵戦車が予想外の場所から攻撃を受けることになり、戦局を有利に進めることが可能になります。
駆逐戦車の戦略を理解し、戦局に応じて適切に適用することが、マリノフカで成功するための鍵となります。最終的には、自身の駆逐戦車の特性と敵の行動を理解し、それに基づいて最適な戦略を立てることが成功への鍵となります。
自走砲(SPG)
マリノフカはマップが広く、障害物等の遮蔽物も少ないため射線が通りやすく、戦況も硬直しやすいといった特性があり、自走砲には非常に有利なマップとなります。戦況が硬直し、お互いになかなか動けない展開になってくると、自走砲の重要度が増してくるので、腕の見せ所でもあります。自走砲が相手に確実にダメージを与えていくことで、戦局を打開し、チームを勝利に導くことができます。
自走砲は敵に発見されたり、接近されてしまうと簡単に撃破されてしまうという弱点がありますが、マリノフカはマップが広く茂みも多いため、敵に発見されにくくなっています。無理に突っ込むと茂みに潜んだ駆逐戦車に狙撃される可能性が高いため、軽戦車等に強襲される可能性も他のマップに比べると低くなっています。とはいえ、当然味方がマップの一部に固まっていたり、後半味方車両が減ってカバーできる範囲は狭くなっている場合などには、強襲される可能性も高くなるため、常にマップを見て警戒を忘れないことが重要です。
自走砲の初期位置はマップのどちらかの角、主にベース周辺になります。自走砲は前線での戦闘には適していないので、敵から遠く、カバーのある場所に留まることが重要です。自走砲は機動力も低いので、基本的にはそのままベース付近の森から砲撃を行うのが良いでしょう。
自走砲の主な役割は、マップ全体で行動している味方に対する火力支援です。前線で敵と交戦している味方をサポートし、圧力をかけ続けます。マリノフカはマップ東の丘が重戦車会場となるため、ここへの砲撃サポートがメインの仕事となります。自走砲は高いダメージを出すことができますが、砲弾のリロード時間が長いため、ターゲットの選択は重要です。特に重要なのは、前線で活躍する敵の重戦車や重駆逐戦車を優先的に狙うことです。
自走砲の砲弾は発射から命中までに時間がかかるため、敵の予想される動きを予測して狙うことが必要です。敵がどの方向に動くか、または停止するかを予測し、砲弾の落下地点を決定します。
自走砲の最大の利点は、障害物を越えて攻撃できることです。マリノフカの森林や丘陵を活用し、視界から隠れた敵に対しても攻撃を行うことが可能です。
自走砲は防御力が弱いため、自走砲の位置が露呈しないようにすることが重要です。攻撃後は位置を少しずつ移動して、敵の反撃から自身を守るようにしましょう。
自走砲のプレイヤーは味方の位置と行動を常に意識することが重要です。味方が敵をスポットしてくれている場所に対して火力を提供するため、前線の動きに注意を払い、コミュニケーションをとることが重要です。
時には、敵が基地に迫ってくる場合もあります。そのような場合、自走砲は最後の防衛ラインとなることがあります。自走砲の射撃は正確で強力なので、敵の攻撃を防ぐことが可能です。ただし、直接接触戦は避け、可能な限り遠距離から攻撃を行いましょう。
これらの戦術を適切に利用することで、自走砲は広範囲にわたる火力支援を提供し、チームの勝利に大きく貢献することができます。自走砲はチームプレイを必要とする戦車であり、戦略的な思考と優れた予測能力を要求されます。