ニューイヤーズデイ産駒の特徴と傾向まとめ【全日本2歳優駿・JpnII勝ち馬輩出のダートスピード種牡馬】

ニューイヤーズデイ産駒の特徴と傾向まとめ 競馬

ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(GI)をわずか3戦目で制して引退した北米の早熟馬ですが、日本での産駒からミリアッドラヴ(全日本2歳優駿・JpnI)、エートラックス(兵庫チャンピオンシップ・JpnII)とJpnI・JpnII勝ち馬が既に出ています。ダート路線が主軸ですが芝でも走る個体が出ており、2025年から社台SSを離れ優駿SSに移籍しましたが、産駒の底力は十分に証明されています。

血統背景

Street Cry Machiavellian Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Coup de Folie Halo
Raise the Standard
Helen Street Troy Petingo
La Milo
Waterway Riverman
Boulevard
Justwhistledixie Dixie Union Dixieland Band Northern Dancer
Mississippi Mud
She’s Tops Capote
She’s a Talent
General Jeanne Honour and Glory Relaunch
Fair to All
Ahpo Hel Mr. Leader
Tiy

父Street Cryはドバイワールドカップ制覇の名馬で、ゼニヤッタ・ウィンクスを輩出した世界的種牡馬です。Mr. Prospector系の中でもスタミナと持続力に優れ、芝ダート兼用の底力を産駒に伝えます。母Justwhistledixieの父Dixie UnionはNorthern Dancer系で、仕上がりの早さと力強いスピードが特徴です。

サンデーサイレンス系を持たない純米国血統で、日本の繁殖牝馬の多くがサンデー系を持つためアウトクロスになりやすいのが配合面での強みです。産駒からダート向きの馬が多く出る一方、芝にも対応できる個体が出るのはStreet Cry由来の万能性によるものと思われます。

現役時代

通算3戦2勝。2013年の北米2歳戦でデビューし、わずか3戦目でブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(GI)を制覇。しかし直後に骨折が判明し、3歳シーズンを前に引退となりました。

レース数は極めて少ないですが、BC Juvenileという北米最高峰の2歳GIを勝ったという事実と、海外での代表産駒マキシマムセキュリティが北米で複数のG1を制したことが種牡馬としての評価の基盤になっています。現役時代をほとんど見せることができなかった分、種牡馬としての実績で語られる馬です。

種牡馬としての現状

2020年から社台スタリオンステーションで種牡馬供用が始まり、初年度産駒は2021年生まれ、2023年にJRAデビュー。2025年からは優駿スタリオンステーションに移籍しています。

種付け料は2020年の300万円から段階的に下がり、2024〜2025年は200万円。社台SSから離れたことが影響しているとみられますが、産駒の成績は地方重賞を中心に着実に実績を積んでいます。初年度産駒の勝ち上がり率は全種牡馬でもトップレベルの高さだったとのデータもあり、スピードの遺伝力は高い種牡馬です。

代表産駒

馬名 主な勝ち鞍 距離・条件
ミリアッドラヴ 全日本2歳優駿(JpnI・2024年)
エーデルワイス賞(JpnIII・2024年)
ダート1600m前後
エートラックス 兵庫チャンピオンシップ(JpnII・2024年)
東京スプリント(JpnIII・2025年)
ダート1200〜1800m
プラウドフレール マリーンカップ(JpnIII)
関東オークス3着
ダート1800m
オケマル 兵庫三冠(兵庫若駒賞・兵庫JC・園田オータムT) 地方ダート

距離適性

距離 適性 コメント
ダート1200〜1400m エートラックスの東京スプリント(1200m)勝ちなど。スプリント適性の個体も出る
ダート1600〜1800m 最も実績が集中する距離帯。ミリアッドラヴ・エートラックス・プラウドフレールが主戦
ダート2000m以上 スピード型が多く長距離は主流からやや外れる
芝1200〜1600m 芝でも走る個体が出る。Street Cry由来の万能性
芝1800m以上 対応できる個体はいるが確率は下がる印象

コース適性

コース 適性 コメント
中山ダート1800m パワーと持続力が問われる急坂コース。産駒の得意パターン
東京ダート1600m ワンターンで流れるペースが合いやすい
阪神ダート1400m パワー系短距離戦で持続力を発揮
中京ダート1800m 持続力型向きの舞台で安定した成績
地方ダート全般 地方重賞でも実績多数。ミリアッドラヴ・オケマル等
洋芝(札幌・函館)ダート パワーが要る舞台は向いている
芝コース全般 走れる個体は出るが主戦場はダート。芝スロー→瞬発力勝負は苦手

成長型

早熟性の高さが最大の特徴です。初年度産駒の勝ち上がり率がトップレベルだったというデータが示すように、2歳の早い時期から完成度が高く新馬・未勝利を勝ち上がる馬が多いです。ミリアッドラヴが2歳でエーデルワイス賞・全日本2歳優駿を制したのも、この早熟性の典型例です。

ただ、早熟で終わらない個体も出てきており、エートラックスが3歳で兵庫CS(JpnII)を勝ち、4歳でも東京スプリント(JpnIII)を制しています。Street Cry由来の持続力が古馬になっても生き続けるタイプが出るようです。

母の父(BMS)としての傾向

BMS としての産駒はまだ少なく傾向を断言するには早い段階です。ただ、サンデーサイレンス系を持たない純米国血統のため、ディープ系・ハーツ系の父との組み合わせでアウトクロスになり、配合面での相性が良い父系は多いとみています。

BMS系統 相性(予測) コメント
ディープインパクト系 サンデー系を持たないためアウトクロス。ミスプロ系の底力が補完される
ハーツクライ スタミナ系との組み合わせで距離の幅が広がる可能性
キングカメハメハ系 ミスプロ系同士。ダート向きのパワー馬が出やすい
エピファネイア ダート路線で面白い組み合わせになる可能性がある

馬券で狙うなら

積極的に買える条件

  • ダート1600〜1800m(主戦場)
  • 中山・東京・中京ダート
  • 道悪〜稍重(脚抜きの良い馬場)
  • 2〜3歳馬(早熟型で早期完成)
  • 地方ダート重賞
  • 先行・好位から粘り込む展開

消せる条件

  • 芝の高速馬場でのスロー→瞬発力勝負
  • 芝2000m以上
  • ダート長距離(2400m以上)
  • 超スローの極端な上がり勝負

地方競馬でのダート中距離路線が現時点での主戦場という印象ですが、ミリアッドラヴの全日本2歳優駿(JpnI)制覇で格が一段上がりました。2世代目以降の産駒の中からJRA重賞勝ち馬が出てくることに期待している種牡馬です。

種牡馬別産駒傾向まとめ